レーシングスペックのクロモリ鍛造材による、オーダーメイドの等速ドライブシャフト|PROTEC ハコスカR200等速ドライブシャフト

プロテックR200等速ドライブシャフト

       
プロテックの強化ドライブシャフトのざくり部分はクロモリ鋼により強度を担保しつつ、軽量化できる部分を削っている。R200のノーマルドライブシャフト。ハコスカで使う場合、車高と使用するサスペンションストロークの位置によっては、デフを突いてしまう。プロテックR200等速ドライブシャフトは、スーパーGT選手権でも実績のある素材と製法で製作されている。

【PROTEC ハコスカR200等速ドライブシャフト|Nostalgic SPEED Parts Selection】

 プロテックのハコスカR200等速ドライブシャフトは、だれにでも必要なパーツではない。しかし、必要な人にとってはありがたいパーツである。プロテックの袖本徳明社長いわく、
「R200デフを入れている、もしくは入れたいと思うようなサーキット走行などの、走りを楽しみたいユーザーのハコスカにオススメしたいパーツです」とのコト。この製品は、リアデフをR200に換装したハコスカにマッチングさせたドライブシャフトだ。

 R200デフは、ジャパンターボやS130Zなどから純正採用されているが、ハコスカは未設定。ただし、エンジンチューンによってハイパワー化したハコスカならば、大容量のR200に交換するほうが安心だ。

 つまり、純正フルノーマルに近い仕様には必要のないパーツ。というのも、R200デフのメリットはデフ容量を上げられることや、バリエーション豊富なファイナル、LSDが使えること。さらに、純正のユニバーサルジョイントを捨て、等速ジョイントに変更することで、走り出しやコーナー脱出時など、大きなトルクをトラクションとして伝えたいような乗り方で生きてくるもの。車両自体のトルクが増していたり、駆動系に強度がほしいという事にならなければ、R200デフ自体に換装する必要がないからだ。


>> 【画像8枚】スーパーGT選手権でも実績のある素材と製法で製作されている、プロテックR200等速ドライブシャフト


 このパーツのリクエストは少数ではあるものの以前よりあって、今まではオーダーが入ればその都度対応してきた。ところが、ハコスカの楽しみ方も幅が広がってきたのか、ユーザーからの問い合わせが増えてきたこともあり、それにこたえるカタチで販売ラインナップに加えることになったという。

 シャフトの素材は、特殊な表面処理を施し、強度を上げたクロモリ鋼。スーパーGTの車両で使われているものと同等の素材で、製作もレース関連のパーツを製作している加工業者で行われている。なおシャフト重量は、おおよそ160g〜180gほど。R31スカイライン用の純正等速ドライブシャフトやハコスカ純正のユニバーサルジョイントのドライブシャフトよりも軽量となるので、メリットは大きい。

 オーダーするにあたって必要なのは、R200デフそのものと、アクスルフランジやサイドフランジなどドライブシャフト左右のパーツというデフまわりのパーツ一式。Y31セド/グロやR31スカイライン、Z31フェアレディZなどの等速ドライブシャフトが使える。ただし、ジョイントのブーツ部分が取り外せないジャパン・ターボ用はNGとのこと。また、装着するハコスカの車高によっては、ドライブシャフトの長さが変わるため、オーダー時に長さを決める必要がある。長さが分からない場合は、プロテックに持ち込んで測定、確認してもらいオーダーすることもできる。


 R200デフを強化されたドライブシャフトとともに入れることで、安心してアクセル全開にできる。エンジンチューンと同時に駆動系の強化も行いたい!




>> いずれもドライブシャフトをフランジに組み込んだもの。左からプロテックのハコスカ用R200等速ドライブシャフト(アクスルフランジ未装着)、R200純正等速ドライブシャフト(R31用)、ハコスカGT-R純正ドライブシャフト。GT-R純正は、等速ジョイントではなく、ユニバーサルジョイントとなっている。




>> R200のノーマルドライブシャフト。ハコスカで使う場合、車高と使用するサスペンションストロークの位置によっては、デフを突いてしまう。





>> ドライブシャフトは長さが異なり、左側用が長く、右側用が短くなっている。プロテックでの製作時には、長さを車両の仕様や車高等で決定する。


Shop Information

〒230-0023
神奈川県横浜市鶴見区市場西中町9-13
営業時間:10:00 〜 19:00
定休日:水曜日/第1、3木曜日

「走ることが好き、サーキットが好き、そしてハコスカが好き。」というキャッチフレーズが示すとおり、2名のスタッフともにハコスカGT-Rオーナーで、サーキット走行などを楽しんでいる。ノーマルのGT-Rはもちろん、L型搭載車、フェアレディZなどのユーザーも多く、オーバーホールやチューニングも数多くこなしている。また工場は認証を取得しており、足まわりやエンジンの分解、点検整備なども自社で行える。

TEL/FAX 045-350-6050 http://www.protec-s20.co.jp/




PROTEC代表 袖本徳明さん

ホームコースの富士スピードウェイ、筑波サーキット、袖ヶ浦フォレストレースウェイと、チューンナップしたGT-Rでサーキット走行を楽しみ、そのフィードバックを開発に生かしている。



初出:ノスタルジックスピード vol.021 2019年8月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

レーシングスペックのクロモリ鍛造材による、オーダーメイドの等速ドライブシャフト(全1記事)

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text : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる)photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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