「レストア作業の9割は板金です。だからここからは早い。今年中を目処に完成させるつもりです」次の2Daysへの展示が目標【3】5年がかりでハコスカを製作するガレージ

気分転換には大好きなラウドネスの曲を弾きまくる。自分で建てたという趣味の部屋は、完全防音仕様なので大音量で弾いても大丈夫

旧車オーナーのプライベートガレージ探訪。オーナーのクルマに対する本気さを感じるマニアックなガレージを紹介していく予定だ。初回を飾るのは、ハコスカを自分でフルレストアしている、すご腕プライベーターのガレージ。積み込むエンジンはOS技研のTC24-B1Zという、熱狂的なコダワリ、ワクワクする道楽ぶり。しょっぱなからマニアック度はメーターを振り切り、レッドゾーンに突入!

【5年がかりでハコスカを製作するガレージと趣味を凝縮した部屋も増築し、道楽ざんまい!? Vol.3】

【2】から続く

 ボディのレストアは間もなく終了する。後は塗装し、パーツを組み付ければレストア作業は終わる。

「レストア作業の9割は板金です。だからここからは早い。今年中を目処に完成させるつもりです」とオーナー。

 目標は来年の2DAYSに展示すること。着手から丸5年、ゴールが見えはじめ、作業することが楽しくてしょうがないと話す。ただし、ハコスカの製作は、一時が万事、全てが上手く運んだわけではない。作業は試行錯誤の繰り返しで、失敗してやり直したことも多々あったという。

>> 【画像38枚】木片をサーフィンラインに当てるとドンピシャ。古典的な方法だけどワンオフには木型が一番と言うオーナーなど



>> ガレージの隣は趣味の部屋。バス釣り、音楽、自転車にファッション。オーナーの愛するモノがギュッと詰まった道楽部屋だ。ハコスカに搭載するパーツも、ここに置かれている。





>> ファッションにもこだわる。好きなブランドはエヴィスだ。「何よりもエヴィスはクオリティーが高い。そこが好きなんです」とオーナー。





>> ギタリストの高崎晃の大ファン。趣味のギターは当然、キラーの高崎晃シグネチャーモデルのプライムだ。気分転換に聴く楽曲もヘビメタが多いそうだ。


 ガレージに併設する「趣味の部屋」は、そんな作業で溜まったストレスを解消するスペース。しかも、この部屋はオーナーの自作。ルアーに自転車、ギター、ファッションなど、趣味がぎっしりと詰まった空間で、気分転換を図る。中でも、リフレッシュにもってこいと話すのがギターの練習だ。

「好きな曲の、好きなフレーズだけを攻略しています。元々ここはスタジオにしようと思って作ったから、防音は完璧。真夜中だって大丈夫です。時々、仲間が勝手に入って騒いでいたりするんですが、近所からも我が家からもおとがめはありません」

 モノづくりやクオリティーに対するこだわりの強さは、そんな趣味の部屋からもひしひしと伝わってくる。ギターや自転車、ルアーロッド、ファッションはエヴィスと、超マニアックなものが集まっている。手がけた職人たちのコダワリがしっかりと息づき、オーラを放つものばかりだ。

>> 【画像38枚】木片をサーフィンラインに当てるとドンピシャ。古典的な方法だけどワンオフには木型が一番と言うオーナーなど

OWNER

若いころはストリートゼロヨン。その後、旧車、アメ車、4WD、トラックなど、多彩な自動車遍歴を経て、5年前に再び旧車熱が再燃。自分でもあきれるほど細部にコダワり、手を抜くことが大嫌いな性格。夢は、チューニングパーツを作る職人になることらしい。


GARAGE DATA




初出:ノスタルジックスピード vol.021 2019年8月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

5年がかりでハコスカを製作するガレージと趣味を凝縮した部屋も増築し、道楽ざんまい!?(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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