100円で落札したホイールも強烈! 部品取り車だったランサーEX【2】1980年式 三菱 ランサー EX 1400 GL エクストラインテリア仕様

ラリーアートブランドで販売していたミラージュ用の純正オプションホイール。スリーダイヤモンドを強烈に主張するレアアイテム。オーナーの友人がミラージュのイベントで開催されたオークションにおいて100円で落札したもの。このクルマ似合いすぎる逸品

       
ハチマルミーティング2015にエントリーしたランサーEX。その美しきボディもさることながら、見なれないスリーダイヤモンドのホイールが注目をあびた。そんなクルマの保管場所もまた意外な場所だった。

【 1980年式 三菱 ランサー EX 1400 GL エクストラインテリア仕様 Vol.2】

【1】から続く

 そんな日々の中、オーナーが一番大切にしているランサーEXターボの修理のために1台のランサーEXを購入。グレードは1400GLでエクストラインテリア仕様というレアなクルマ。部品取り車として売られていたため、必要なパーツだけをもらい受けようとしていたが、実車を見ると驚くほどキレイな外装。しかも内装に至っては新車時のビニールが残っているほど。

 これは部品取りにはもったいないと車体ごと買い取り、磨いてみたところ新車同然の状態に。しかも23年間放置されていたクルマにもかかわらず、エンジンは一発でかかったという。

 そして気になるスリーダイヤモンドのホイールだが、もともと付いていたものではなく、友人からの借り物。以前ミラージュのイベントで開催されたオークションにおいて100円で落札したディーラーオプションのラリーアートホイール。試しに付けてみたらあまりに似合うので、そのまま借り続けている代物だ。

 奇跡的にかかったエンジンだったが、その後沈黙。故障個所のあたりは付いているので、それを直しつつ自分好みにカスタマイズを考えているオーナー。現在足回りはすべてランサーEXターボのものを移植済み。

 しかし、ランサー好きの友人たちからは「ノーマルの状態で乗れ」と強く反対されており、手に入りにくい1400GLの純正部品を探す毎日。自動織機工場跡地に潜む奇跡のランサーEXは、新しい悩みのタネとなっているようだ。

>> 【画像17枚】工場内で存在感を示すアドリア・ブルーの1400GLなど。他にパール・ホワイトの設定があった



>> 奥にはデリカスターワゴンの姿が見える。





>> 整備用の道具はかなり揃っており、ここで整備工場を始められそうなほど。





>> 工場内にはソファーやテーブルが置かれた談話スペースや、工具が整理され並べられている整備スペースが存在している。


OWNER’S VOICE



三菱好きとして2つのクラブに所属。ランサーを通じて出会った同じ趣味の仲間のおかげでこれだけのクルマを維持できていると語るとオーナー。あらたなランサーを手に入れ、ますます趣味の幅が広がりそうだ。



1980年式 三菱 ランサー EX 1400 GL エクストラインテリア仕様
SPECIFICATIONS 諸元
●全長×全幅×全高(mm) 4225×1620×1380
●ホイールベース(mm) 2440
●トレッド(mm) 1335/1325(前/後)
●車両重量(kg) 925
●エンジン型式 G12B型
●エンジン種類 直列4気筒SOHC
●総排気量(cc) 1410
●ボア×ストローク(mm) 74.0×82.0
●最高出力(ps/rpm)80/5500
●最大トルク(kg-m/rpm) 12.1/3500
●サスペンション前マクファーソンストラット/後4リンク式コイル
●ブレーキ 前ディスク/後リーディングトレーリング
●タイヤサイズ6.15-13-4PR(前後とも)
●発売当時価格 93万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1980年式 三菱 ランサー EX 1400 GL エクストラインテリア仕様(全2記事)

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【1】から続く

text:HACHIMARU HERO/編集部 photo:HIROTAKA MINAI/南井浩孝

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