「国産スポーツセダンの代表的存在」新車当時、スポーツモデルたちを抑えてトップタイムをマーク|1982年式 三菱 ランサー EX 1800 GSRターボ

バンパー別体式のエアダムスカートが前期型の特徴。取材車両には付いていないが、本来はスカート部に「TURBO」の裏文字ステッカーも貼られる。

       
4ドアセダンタイプで、一見おとなしい外観。そんな見た目に騙される事なかれ。その心臓部にはスポーツカー顔負けの高性能エンジンが搭載されている。そんなスポーツセダンたちの勇姿をここに紹介しよう。

【1982年式 三菱 ランサー EX 1800 GSRターボ Vol.1】


 古くから国内外のラリーに参戦し、輝かしい成績を収めてきたランサー。それだけに、多くの人が「国産スポーツセダンの代表的存在」として認識しているのではないだろうか。

 この個体のオーナーであるオーナーは、そんなランサーにほれ込み、約33年をともに過ごしてきた。70年代にWCR(現:WRC)で活躍していた初代ランサーGSRの勇姿を見たことがきっかけで三菱車にのめり込み、免許取得後はギャラン16LやギャランGTOなどを乗り継いだという。

 そして、1981年にランサーターボ(以下:ランタボ)がデビューしたときに「これしかない」と感じ、新車で購入。なお、当時某雑誌で行われたサーキットタイムアタックにおいて、SA22Cなどのスポーツモデルを抑えて堂々トップタイムをマークしたことが、最終的な購入の決め手となったという。

>>【画像17枚】車両重量も約1トンと軽量のため、走りはじつに軽快。当時の雰囲気を楽しむオーナーのこだわりだというフェンダーミラーなど



フロントグリル奥に見えるのは、奇跡的にネットオークションで見つけた新品のHKS製インタークーラー。





マフラーはフジツボのレガリスRをチョイス。以前はFET極東のマフラーを装着していたが、サウンドやクオリティーに不満があったため交換したそうだ。





セルビアブラックのボディカラーは、リフレッシュを兼ねて25年ほど前に一度オールペイント。ショックアブソーバーはカヤバのニューSRスペシャルに交換済みだ。



1982年式 三菱 ランサー EX 1800 GSRターボ(A175A)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(㎜) 4230×1620×1385
ホイールベース(㎜) 2440
トレッド前/後(㎜) 1360/1340
車両重量(㎏) 1025
エンジン型式 G62B型
エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1795
ボア×ストローク(㎜) 80.6×88.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 135/5800
最大トルク(㎏-m/rpm) 20.0/3500
変速比 1速 3.740 / 2速 2.136 / 3速 1.360 / 4速 1.000 / 5速 0.856 / 後退 3.578
最終減速比 3.909
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 149.2万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2014年 11月号 vol.27(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 三菱 ランサー EX 1800 GSRターボ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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