横山剣選手の駆るポルシェ356も出走!【2】JCCA エンデュランス筑波2017

激しさを増す雨足、台風21号の接近 それでも4レースで白熱した戦いが

       
【イベント振り返り2017年 JCCAクラシックカーフェスティバル エンデュランス筑波ミーティング2017 Vol.2】

【1】から続く


>> 【画像47枚】最終コーナーを立ち上がるゼッケン7大原/横山/桑島組のポルシェ356など。赤旗中断のためコース上で待機するFレースの参加車両など。激しく2位を争った松並サニーと小松原セリカ。この争いは松並が制したように見えたが思わぬペナルティーにより小松原が2位に。510の台頭が著しい

60 min ENDURANCE


今年もまた510ブルーバードの勝利。荒天の中、急がば回れが好結果に

 予選通過は15台。昨年、このレースにエントリーして話題となったクレイジー剣(横山剣)と桑島正美が今年もクルーを組んで出場。車両は大原昌桂のポルシェ356(1962年)で非常に目立つ存在。予選で最前列グリッドを確保したのは日産車2台。ボールポジションは加藤洋一/堀内治夫組の510ブルーバード、セカンドグリッドは杉本直幹/森正高弘組のシルビアが獲得。レースはスタート直後に杉本組シルビアがリードしたもののすぐに加藤組ブルーバードが先頭に立ち後続との差を開いていった。耐久レースの常でピットタイミングにより順位変動は起きたものの加藤組の優位は変わらず、2番手には田下憲一/柳田佳紀組のスカイライン2000GTが浮上。注目の大原/横山/桑島組のポルシェ356は堅実に走り10位で完走した。



F RACE


雨足に災いされ2度の赤旗中断。混乱を制したのは蒲生510ブル


 わずか13周のレースながら激しくなった雨足によりコースコンディションが悪化。車両のコースアウトにより2度の赤旗が提示されることになり、結局、3周の第1レース、4周の第2レースの合算による7周のレースとして成立することになった。このすべてのセッションでレースをリードしたのが優勝した蒲生真哉の510ブルーバードで、このFレースでも510ブルーバードの台頭が著しいことを印象付けていた。結局、7周と超スプリントながらベストラップをマークしつつ2番手以下に14秒の大差をつけて優勝。激戦だったのは2番手争いで松並健一サニーと小松原猛セリカの一騎討ち。この両者の勝負は松並が制したように見えたが接触のペナルティーを受けて1周減算。代わって3位となったのは直井仁のサニーだった。





S RACE


S65、S68-75を統合、26台が参加藤原ブルが八幡ポルシェをかわす


 今回のSクラスはS65レースとS68-75レースを統合するかたちで参加台数は26台と盛況ぶりを見せていた。しかし、あいにくの雨で予選からハプニングが続出。予選上位タイムをマークした何人かが赤旗/黄旗無視によるペナルティーで最後尾スタートの処分を受けてしまった。こうした中でポールポジションを獲得したのは表彰台の常連、八幡毅のポルシェ。レースも八幡が好スタートを切り周回を重ねるごとに後続との差を開いていったが、この後続集団の中からハイペースでポジションを上げる車両が1台あった。藤原進の510ブルーバードで、雨足の激化とともにハンドリングが悪化した八幡ポルシェを射程に捉え最終ラップにこれを逆転。3位は中盤で阿久津隆のミニを捉えた鈴木明彦のベレット1800GTが勝ち取っていた。




>> 【画像47枚】最終コーナーを立ち上がるゼッケン7大原/横山/桑島組のポルシェ356など。赤旗中断のためコース上で待機するFレースの参加車両など。激しく2位を争った松並サニーと小松原セリカ。この争いは松並が制したように見えたが思わぬペナルティーにより小松原が2位に。510の台頭が著しい



【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年2月号 Vol.185
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

JCCAクラシックカーフェスティバル エンデュランス筑波ミーティング2017(全3記事)

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【1】から続く

text : AKIO SATO/佐藤アキオ photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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