丸ハンドルの3輪車【3】三角窓があるかないか・・・ミゼットMP4の前後期の違いをチェック!|ダイハツ ミゼット MP4

店先に勢揃いしたミゼットMP4の後期と前期

       
コーヒーのデリバリーに都内の細い路地を駆け抜けるミゼット。独特のエンジン音が鳴り響き、振り返る人々。
街になじむその姿は本来のミゼットらしさといえるのかもしれない。コマーシャルカーとして復活した奇跡の2台がここにある。
【 ダイハツ ミゼット MP4 Vol.3】

【2】から続く


前期型
1960年にMP3からモデルチェンジして生まれたMP4。ビニール式ウインドーなどを採用し、使いやすさを追求した進化を遂げた。



>> オーナーがレストア済みのクルマを購入して、ビンテージカーヨシノで仕上げを行っている。ショップのロゴを入れた幌など、配達車両と使えるように改造が施された。




>> スピードメーターとスイッチ類だけのシンプルなインパネ回り。シフトレバーの奥にエンジンが収納されている。





>> 100km/hまで刻まれたスピードメーター。最小限の警告灯はチャージやウインカーと連動して点灯する。






>> 後期型と比べると背もたれが少し小さいシート。しかしそれまでのバーハンドルのミゼットなどと比べると、快適性は雲泥の差があった。


>>【画像33枚】前後期の違いの写真や3面図、レストア前の後期車両状態など


後期型
MP4の最後期型。前期型との大きな変更はないが、使いやすさ、快適性を追求。商用車としても熟成を迎えたモデル。



>> 後期型 MP4の最後期型。前期型との大きな変更はないが、使いやすさ、快適性を追求。商用車としても熟成を迎えたモデル。





>> アクセルペダルなど、足元までしっかりと手が入れられたインテリア。メーター回り、インパネなど、再生が難しい個所も驚くほどきれいに仕上がっている。





>> ホワイトとレッドの2トーンで仕上げられたシート。内部のマットもしっかりとしており、座り心地もよくなっている。






>> エンジンルームも隅々までピカピカ。





>> 足回りも新品のような仕上がり。跳ね上げでボディ側が朽ちていることが多いのだが、きれいに再生されている。



>>【画像33枚】前後期の違いの写真や3面図、レストア前の後期車両状態など

ダイハツ ミゼット MP4

SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高:2885×1296×1510mm
ホイールベース:1810mm
トレッド:1122mm
最低地上高:140mm
標準荷箱長×幅×高:1160×1100×425mm
最小回転半径:2.6m
積載量:350kg
乗車定員:2名
エンジン型式:強制空冷2サイクル
内径×行程:72×75mm
総排気量:305cc
圧縮比:6.2
標準出力:12hp
タンク容量:15L
変速段階:前進3段・後進1段
サスペンション:半浮動式アクスル&リーフ
ブレーキ:リーディングトレーリング
タイヤ前/後:5.00-9-4P/5.00-9-6P


初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ダイハツ ミゼット MP4(全3記事)


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【1】【2】から続く

text:KEISHI WATANABE/渡辺圭史 photo:AKIO HIRANO/平野 陽、SATOSHI KAMIMURA/神村聖

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