温泉街の映える博物館【1】実動状態のミゼットも! 昭和30年から40年代のお店が再現|和倉昭和博物館とおもちゃ館

入館料を払い、1階の「昭和博物館」に入ってすぐの場所には、ミゼットMP5や郵便ポスト、ペコちゃん人形などがお出迎え。板張りの建物の壁なども、昭和な雰囲気。

       
全国有数の高級温泉街として知られ、数々のランキングで1位に輝く国内最大級の旅館「加賀屋」がある温泉地が和倉温泉。その温泉街の入口にあるのが、「和倉昭和博物館とおもちゃ館」だ。館長が約30年かけて収集した約1万点の品々に、郷愁を誘われる。

【和倉昭和博物館とおもちゃ館 Vol.1】

 2007年4月28日に、金沢から和倉温泉の入口に移転してオープンしたのが「和倉昭和博物館とおもちゃ館」だ。金沢からクルマだと、のと里山海道から能越自動車道、和倉ICで降りて和倉温泉の中心部に向かうと、左側に看板と和風の建物が見えてくる。

 取材に訪れたのは平日で、あいにくの雨。そのせいか広大な駐車場はガランとしていて、止まっているクルマもまばらで、ちょっと不安になった。

 ところが、そんな取材班の心配は、1階の昭和博物館に入った瞬間に吹き飛んだ。そこには、昭和30年から40年代のお店が再現されおり、たばこ屋、カメラ屋、駄菓子屋、酒屋、スマートボール屋、文房具屋などが並んでいる。また、当時の家電製品や生活用品を展示したコーナー、庶民のお茶の間が見事に再現されていたりする。その途中には、実動状態のミゼットやホンダのオートバイ、自販機、当時のポスターや看板なども展示されていて、懐かしいものはもちろん、見たことがないものもあって、撮影しながらも大いに盛り上がった。


>>【画像9枚】 2階にはビッシリと並べられたブリキのクルマが。ベレットはバンダイ、フェアレディZとコンテッサはイチコ製。ダットサン、ファミリア、コンパーノベルリーナなど、全部を見て回るとしたら、1日ではとうてい足りないくらいの膨大なコレクション




スバル360が止まる商店街の路地のイメージ。映画「嵐を呼ぶ男」の巨大ポスターやビールメーカーの看板も貴重。





1階を奥へ進んでいくと、珍しい初期型バーハンドルのミゼットDKを発見。





昭和のお茶の間を再現したセットは、中心に丸いちゃぶ台があり、扇風機、掃除機、炊飯器、黒電話、ラジオ、テレビなどがあり、昭和40年代の一般家庭の様子。天井からは、電球とハエ取りテープがつり下がっている。



【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年10月号 vol.183
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

和倉昭和博物館とおもちゃ館(全2記事)

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text : NOSTALGIC HERO/編集部 photo : HIROTAKA MINAI/南井浩孝

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