欧州育ちの“車種別専用”。世界を股にかけて研ぎ澄ました造形美。 アウディR8×BBS FI-R

メイクオーバー アウディA8×BBS FI-R/モータースポーツの技術を取り入れて強度、剛性と軽量性を両立

       


アウディR8の場合、フロントは9・0J、リアが11・5Jの20インチ。
現行モデルの純正ホイールよりも前後ともに0・5J太い設計となる。抑揚のあるスポークデザインと相まって、ホイールの存在感がより強調されるようだ。走行性能の底上げを見越したうえでの車種別専用設計であり、この個体はさらにKW製バージョン4を投入してセッティングした、つまりは欧州仕込みの足まわりだった。
実際、全開で踏み抜ける頼もしさと、普段からアシに使える快適性を持つ。


ここ日本で築き上げた最高峰の鍛造技術が、欧州のモータースポーツを支えながらさらに研ぎ澄まされ、彼の地で培った技術までオントップして、ここ日本でふたたび花開く。
FI‐Rにはまるで優秀な帰国子女のような国際感覚がある。
それにしても、数などそう出回ることはないはずなのに、かたくなに車種別専用設計を貫いて理想像を描いて広く普及させるBBSジャパンには感謝したい。そこに存在価値を見出して、魅力を引き出すメイクオーバーのセンスにも唸らされる。


>>makeover Audi R8
バランスイットの性能と世界観を最大限に引き出しながら、欧州や欧米の一流ブランドも取り入れた。アウディを中心に欧州車を幅広く手がけるメイクオーバーらしい1台だ。彼らはアウトドア系のクルマ造りにも進出する。

BBS FI-R  SIZE&PRICE 

20×9.0  23万7600円
20×11.5  25万4100円


初出:Audi Stylebook.

photo_中島仁菜 NAKAJIMA NINA  text_中三川大地 NAKAMIGAWA DAICHI

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