550cc軽トラックのゆかいな仲間たち【1】あなたの心の中の軽トラはどの世代? いま一番お勧めのジャンル、550cc軽トラック|1986年式 スズキ キャリイ TA(SUPER CARRY仕様)

スズキとしてイギリスで販売されていたのがスーパーキャリイ。このクルマはレアな2サイクルエンジンを搭載しているモデル。

       

【550cc軽トラックのゆかいな仲間たち Vol.1】

最近にわかに注目されている550ccの軽トラック。世代的にも本誌にはバッチリなクルマたちだ。気楽に楽しめることはもちろん、海外に広く輸出されているため、それぞれの国で独自の仕様が存在。そんなパーツでも楽しめる、いま一番お勧めのジャンルだ。

1986年式 スズキ キャリイ TA(SUPER CARRY仕様)

 軽トラック、通称軽トラには、人を郷愁へと誘う魅力がある。東京などの都市部ではさすがに見かけることは少ないのだが、ちょっと地方へと足を運べば、意識をしないでいても目に写る小さな働き者が、軽トラたちだ。

 軽自動車規格の長さ3.4m、幅1.48m。排気量わずか660ccの小さなキャブオーバー型トラックは、春や秋の農繁期ともなれば田畑にいっせいに飛び出す。軽トラは日本の農村部の風景の一部には、欠かせない存在となっている。

 酒屋さんに行けば、配送で忙しく働く軽トラを見ることができる。大工さん、水道屋さん、その他さまざまな工場など、無造作に、道具として使い倒せる軽トラ。引越し荷物の運搬に、レンタカーでお世話になったという人も多いだろう。記憶の中のあの日、あの時、軽トラとともに過ごした思い出が多くの人々にはあるはずだ。日本にいて、これほど生活に密着し、触れ合う機会のあるクルマはない。

 古くは軽トラの前身である軽三輪のミゼットや、360cc時代のボンネットタイプからキャブオーバーへの転換期、550cc期のフルキャブ、660ccのセミキャブ時代など、各世代にとってリアルタイムを共に過ごした、懐かしさを感じる軽トラが存在することだろう。


>>【画像57枚】キャリイ&ミニキャブ、5台の仲間たちが居並ぶショットや、各車のディテールなど

ゆかいな仲間1:1986年式 スズキ キャリイ TA(SUPER CARRY仕様)



>> 荷台は一方開。ローダウンしたときのリアタイヤとフェンダーの隙間にこだわった。





>> SUZUKIの上にあるバーが黒一色なのが特徴。バンパーは大型の輸出仕様。




>> テールゲートはSUZUKIが浮き文字でプレスされている。固定金具は輸出仕様だと黒。




>> イギリス仕様なので右ハンドル。




>> シートは背面が一体型。




>> 荷台内はチッピングコート仕上げ。純正10インチホイールにダンロップタイヤを履く。リアはワイド加工。




>> エブリイの青ガラスを使うため、この色を選んで全塗装したという。今後の目標はエブリイのミッションを使った5速化だ。


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

550cc軽トラックのゆかいな仲間たち(全6記事)


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text : RYOICHI IGAWA/井川了一 photo : TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

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