2500回転を超えてから鋭い加速が楽しめるZ18E・T型|1983年式 日産 ブルーバード セダン 1800ターボ SSS・S

80年代を感じさせる硬派なダッシュボード。元から付いていたステアリングはボロボロだったため、ナルディクラシックに交換されている。

       
【1983年式 日産 ブルーバード セダン 1800ターボ SSS・S Vol.3】

【2】から続く

 ここで紹介する910ブルーバードは、ターボSSSシリーズの中でも豪華装備を排したスポーティーグレードのSSS・Sだ。SSS・XやSSS・X Gtypeでは充実のオーディオシステムやパワーステアリング、パワーウインドーなどの装備がおごられたのに対し、SSS・Sはサスペンションが硬められ、パワーステアリングも付かないというスパルタンなモデル。専用の革巻きステアリングがヤル気をかき立てる。

 現車は1982年のマイナーチェンジで細部が変更された後期型にあたる。モデル末期になるとNA車にはCA型エンジンが搭載されたが、ターボモデルは最後までZ18E・T型が継続された。
 乗り味はオーナーいわく、低回転では力がないが、2500回転を超えてから鋭い加速が楽しめるという、ターボ車らしい特徴ある1台である。

>>【画像21枚】この個体では後期SSS・Sのものだが、ボディカラーによっても色が異なり、しかも前期と後期では柄が違うシート柄など



ターボ車はメーターパネル右上にブー スト計が標準装備される。NAのSSS ではここに電圧計が入る。


1983年式 日産 ブルーバード セダン 1800ターボ SSS・S(P910)
Specification 諸元
全長 4510mm
全幅 1655mm
全高 1385mm
室内長 1810mm
室内幅 1385mm
室内高 1130mm
ホイールベース 2525mm
最低地上高 165mm
車両重量 1115kg
乗車定員 5名
登坂能力 tanθ0.43
最小回転半径 5.0m
エンジン型式 Z18E・T型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHCターボ
総排気量 1770cc
ボア×ストローク 85.0×78.0mm
圧縮比 8.3:1
最高出力 135ps / 6000rpm
最大トルク 20.0kg-m / 3600rpm
変速比1速 3.592 / 2速 2.246 / 3速 1.415 / 4速 1.000 / 5速 0.813 / 後退 3.657
最終減速比 3.900
燃料タンク容量 62L
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前/後独立懸架ストラット / 独立懸架セミトレーリング
ブレーキ 前/後ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 前後とも185 / 70HR14
発売当時価格 165.8万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2016年 6月号 Vol.175(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 日産 ブルーバード セダン 1800ターボ SSS・S(全4記事)

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【1】【2】から続く

photo:TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

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