「P.C.D.139に変換して、ホイールをワンオフで製作することにしました」とさらり|1965年式 プリンス グロリア スーパー6 Vol.2

意外とシンプルでスッキリしているダッシュまわり。スピードメーターは横長のタイプで、タコメーターはない。シフトはコラム式で、白いグリップが装着されたレバーでシフトチェンジを行う。

       
18インチホイールとディスクブレーキの導入で、重厚なプリンス・グロリアをスマートに楽しむ

旧車好きの中には、もろもろの事情で購入をためらっていたが、ちょっとしたきっかけが元で、一気にのめり込むオーナーもいる。
もちろん、最初からフルカスタム&フルチューンとはいかなくてもOK。
このコーナーでは、旧車にちょっとしたスパイスを投入し、新しく旧車ライフをエンジョイしているオーナーを紹介する。

【1965年式 プリンス グロリア スーパー6 Vol.2】日本車だけど日本車っぽくない感じ


【1】から続く

「日本車だけど日本車っぽくない感じが好きになったんです。とりあえず、ホイールをインチアップしたくて相談したところ、足まわりを全部やることになりました」とオーナー。

 相談したのは、福岡県の「クルーズ カスタムズ」。代表の組坂彰一さんと知り合ったのは、4年ほど前のこと。シェベルに乗っている時に、飛び込みでメンテナンスをお願いしたのがきっかけだったそうだ。その後、ベルエアをクルーズで購入し、スバル360やハイゼットトラックのメンテナンスも依頼しているという。

「グロリア スーパー6は、純正ホイールが4HのP.C.D.139という特殊なサイズ設定です。こんなホイールはほかに存在しません。なので、6HのP.C.D.139に変換して、ホイールをワンオフで製作することにしました」と組坂さん。同時に、車高を下げて、ブレーキも性能アップしたいというリクエストを実現することになった。もちろん、このカスタムするのは初の試み。ウィルウッドのブレーキキャリパー以外は、ほぼ全てワンオフとなった。


【写真27枚】純正の4H、PCD139というありえないサイズから、6H、PCD139に変換するためにワンオフで製作したアダプターなど



ウッドステアリングは、モト・リタに交換。ただし、適合するボスがなく、削り出しでワンオフ製作。





購入したときから前後のシートは張り替えられていて、ブルーとホワイトの2トーンコーディネートだ。





購入したときから前後のシートは張り替えられていて、ブルーとホワイトの2トーンコーディネートだ。


1965年式 プリンス グロリア スーパー6 (S41D)
SPECIFIVATION 諸元
● エクステリア : フルノーマル
● エンジン : G7型
● 吸排気系 : KRZワンオフ
● 電気系 : L型用ブラックオルタネーター
● サスペンション : (F)ロワリングスプリング、
(R)KRZワンオフフリップキット+ロワリングブロック
● ブレーキ : ウィルウッド製4ポットキャリパー+
KRZφ310mmローター(4輪)、タンデムマスター(1インチ)、
ウィルウッド製プロポーショニングバルブ
● インテリア : モトリタ製ウッドステアリング、KRZワンオフ削り出しボス、
シート&ドア内張り張り替え、ケンウッド製ヘッドユニット
● タイヤ : ピレP1 215/40R18
● ホイール : INTORO VISTA 18×7J


【3】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2016年11月号 Vol.011(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1965年式 プリンス グロリア スーパー6(全3記事)

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photo : KIYOSHI NISHINO/西野キヨシ

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