【 チューンドZ最前線 】
1969年にロングノーズ&ショートデッキの流麗なフォルムでビューして以来、受け継がれているフェアレディZのDNA。当時からS30系フェアレディZは、チューンドカーとしての地位を確立し、そのポジションは今も揺るぎないものになっていて、L型エンジンのチューニングの進化はさらに加速している。そして、S30系の後を継ぐS130Z、Z31のチューニングも熱くなってきている。今回は、そんな歴代フェアレディZのチューンドを一気に紹介! 旧車とは思えないほどハイレベルな仕上がりをみてほしい!
>>【画像179枚】旧車とは思えないほどのハイレベルな仕上がりの各車のサムネイルカットを全掲載 【1977年式 日産 フェアレディZ・L】
改良に改良を重ねていた「最強のS30」と呼ばれた1台
今から15年ほど前、「最強のS30」と呼ばれた1台があった。速さへの回答として徹底したボディ補強と軽量化を追い求め、自らの手でそれらを完成させた。その熱意から誰もが一目置く存在に……。時は流れて2018年。あの最強のS30は、このときも「最強」のポジションを目指して、改良に改良を重ねていた!
1977年式 日産 フェアレディZ・L 【1975年式 日産 フェアレディZ】
定番メニューからの脱却!
2018年の東京オートサロンで、多くの旧車ファンに熱い視線を浴びたZがある。「モーターズ バイ シェイプ」が手がけた、この先鋭的なフォルムのS31がそれだ。オーナーが待ちわびる中、3年の時を経てようやく目覚めた美しき貴婦人。走り重視のダイナミックなスタイリングと、イメージを際立たせるボディカラーが、高貴なルックスを一段と魅力的に見せる。
1975年式 日産 フェアレディZ 【1977年式 日産 フェアレディZ】
かつてのストリートドラッグを再現
磨き上げられ整然と並ぶキャブレターに、ヘッドカバー上を通るプラグコードなど、L型チューンの王道スタイルを追求したS31Z。R32GT-R登場まで無敵を誇ったL型フルチューンのドラッグマシンをモチーフに、当時の貴重なパーツを惜しみなく投入。さらに進化した最新のノウハウと共に、ドラッグ仕様のZが現代によみがえる。
1977年式 日産 フェアレディZ 【1980年式 日産 フェアレディZ】
ECU点火制御のハイブリッド仕様S130Z
亀有エンジンワークス製のパーツをメインに、L28改3.1Lのレーシングエンジンをプライベートで組み上げたS130Z。その珠玉のエンジンをさらに進化させるべく、アナログなキャブレター仕様はそのまま、点火時期をコンピューター制御へとアップデート。キャブレター特有の気難しさを解消しつつ、キャブならではの味を損なわないハイブリッド仕様が完成した。
1980年式 日産 フェアレディZ
【1988年式 日産 フェアレディ200ZR-Ⅱ 2シーター Tバールーフ】
無敵のモンスターZ31
L型からVG型エンジンへの移行期にラインナップされた200ZRⅡの心臓部には、スカイライン系と同じRB20DET型を搭載。今となっては貧弱なこのRB20型を、日産最強の直列6気筒エンジンRB26DETT型へとスワップ。さらに最新のボールベアリングタービンにアップデートし、MoTeCで制御。無敵のモンスターZ31へと豹変した!
1988年式 日産 フェアレディ200ZR-Ⅱ 2シーター Tバールーフ>>【画像179枚】旧車とは思えないほどのハイレベルな仕上がりの各車のサムネイルカットを全掲載初出:ノスタルジックスピード 2018年8月 vol.017
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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