地球侵略を狙う中井星人から境港を守るため、境港水産業者の紅野真条が紅ズワイガーへと変身。秘剣レッグブロークンで必殺のセンターカットを放つ!彼の愛車は後期型レパード。紅ズワイガーと同じく彩られた赤と黒の2トーンカラーは正義の証しだ!
【1990年式 日産 レパード XS Vol.2】
【1】から続く ローカルヒーローを作りたいと考えたオーナー、水揚げ高が多かったイワシに目を付け、イワシマンというヒーローを作り上げる。もちろん自ら着ぐるみを作り、当時の愛車C33ローレルも衣装に合わせてモディファイした。
しかしその後、イワシの漁獲高はどんどん下がり、もはや境港をイメージさせる名産物ではなくなっていた。そんな中、にわかに注目されたのがベニズワイガニ。高級ガニの代表でもあるズワイガニ(松葉ガニ、越前ガニ)だが、ベニズワイガニは価格が手頃で、茹でる前から赤色のため、その名が付いた深海ガニ。加工食品として多く使われるが、味も悪くなく(※本誌担当実地調査済み 2015年取材)、近年お取り寄せ商品としても売り上げを伸ばしているのだ。
境港のベニズワイガニの水揚げ高は年間9000トンで、国内シェアの80%を誇る。ここに目を付けたオーナーは新たなローカルヒーローを画策。町おこしを狙う境港市役所および広報活動に力を注ぎたい境港漁港の熱い期待を背中に感じながら、新たなローカルヒーロー「甲殻武装紅 ズワイガー」を誕生させた。
特撮ヒーローには当然のことながらマシンが必要。もちろん本格的なローカルヒーローを目指す紅ズワイガーにもマシンが必須だ。そこで、オーナーは愛車C33ローレルを手放し、誕生させたヒーロー用にクルマを購入。実は特撮ヒーローものの他に「あぶない刑事」ファンでもあったオーナーは、20年前から欲しかったというF31レパードを探し出した。ドラマで使われた後期型のダークブルー2トーンカラーを購入。2トーンの配色は、そのまま紅ズワイガーのイメージカラーでもある赤黒2トーンへとオールペイントした。
>>【画像14枚】 境港の漁港というロケーションがよく似合う赤黒2トーンに配色されたF31レパードXS。赤色部分はスカイラインジャパンの標準色。黒色部分はトヨタのスーパーブラックを使用しているボディカラーなどステアリングは以前の愛車C33ローレルに付けていたVictoria VERONAコンビステアリングを移植して赤に塗装。インパネなども自分で塗装し、外装と内装を赤と黒の2トーンで統一させている。
シフトレバーまわりも赤色に配色。フロアマットも赤黒のチェッカー柄だ。
シートは張り替えでなくフェイクレザー製のカバーを購入し装着。このクルマのためにあるような配色だ。
【3】に続く初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
1990年式 日産 レパード XS(全3記事)関連記事: レパード 【1】から続く