丸みを帯びて高級感が増した後期型。仲間とのレストアを経て、今なお熱い走りを見せつける!|1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム Vol.1

フロントマスクもマイナーチェンジでデザインを大幅に変更。3L車には大型バンパーが採用され、より存在感がアップした。

       
【時代の主役を争った2台のハイソカー|プライドをかけた戦い ソアラvsレパード】

80年代初頭に巻き起こったハイソカーブームにおいて、欠かせない存在がソアラとレパード。
両車とも各メーカーの最高級パーソナルカーとして開発され、2世代に渡ってしのぎを削った。
この戦いは両メーカーが威信を賭けた、負けられない戦いだったのだ。

【1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム Vol.1】

 2ドアハードトップのみのラインナップに改め、真っ向からソアラとの勝負に挑んだ2代目レパード。当時最先端の技術を多数採用し、欧州車的なデザインで人気を集めたが、販売台数的にはまたもやソアラに惨敗。そこで日産は、1988年8月にビッグマイナーチェンジを実施。内外装はさらにスタイリッシュになり、メカニズムもいっそう進化したのだ。

>>【画像27枚】ショップにてフルLED加工を実施したテールランプ。トランクエンド左に装着される 「LEOPARD」の書体が変更された社名・車名のエンブレムなど


 まずエクステリアだが、ひと目で分かるのがフロントマスクのデザイン。シャープな印象だった前期に対し、後期は丸みを帯びて高級感が増した装いとなった。また、3L車に大型バンパーが採用され、より存在感がアップ。フロントマスクの変更に伴い、ヘッドライトやグリルだけでなく、ボンネットやフェンダーの形状も改められた。さらに、ドアノブがボディ同色となり、マフラーフィニッシャーの形状も微妙に変わるなど、細部にまで手が入れられていることがわかる。そして、「LEOPARD」の書体が変更されたことも、知る人ぞ知る個所と言えるだろう。




トランクオーナメントの上に見えるボタンは、カードエントリーシステムのトランク解錠ボタン。なお、後期からエンブレムがブラック/ゴールドになった。






オーナーが「あぶない刑事」のファンということで、リアウインドーには「302」のステッカー、トランクには無線用アンテナが装着される。






大がかりなリファインを施し ツインカムターボを新たに搭載。



1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム(F31)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4805×1690×1370
ホイールベース(mm)  2615
トレッド(mm) 1435(前後とも)
車両重量(kg)  1460
エンジン型式  VG30DE型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 10.5:1
最高出力(ps/rpm) 200/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 26.5/4400
変速比 1速2.785/2速1.545/3速1.000/
4速0.694/後退2.272
最終減速比 4.083
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 323.1万円



【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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