【1971年式 いすゞベレット 1800 GT Vol.1】
いすゞベレットは、1963年にデビュー。当初は2ドアと4ドアのセダンのラインナップだったが、レースの技術をフィードバックして登場したスポーツモデル、日本初の「GT」を名乗るモデルががラインナップに加わったことで、「ベレG」人気に火が付いた。
日本初のディスクブレーキの採用や四輪独立懸架による路面追従性の高さ、鋭いハンドリングなどから、「和製アルファ・ロメオ」と呼ばれたりもした。
もちろん、当時のレースシーンでも大活躍している。いすゞワークスはもちろん、多くのプライベーターがベレGで参戦し、数々の栄光を手にした。
現在も、クラシックカーレースにおけるベレGの人気は根強く、毎戦欠かさずエントリーされている。そんなレースカーが、ドライバーのレース引退にともなって売却されることになった。
ブラックアウトされた精悍なフロントマスク。トランクに安全燃料タンクを搭載しているため、純正をふさいである給油口など【写真18枚】本来は、ヘッドライトの回りやグリルにメッキのモールが入るが、ブラックアウトして精悍なフロントマスクを演出。ただし、外側のヘッドライトトリムだけはメッキ部分を残し、アクセントに。ヘッドライトにはHIDを装着。牽引フックはレースカー当時のもの。
カウルトップに装着されたキルスイッチ、ボンピン、ボンネットのダクトのメッシュなどもレースカーの面影を引き継いでいる。
トランクに安全燃料タンクを搭載しているため、純正の給油口はふさいでいる。
【2】【3】に続く1971年式 いすゞベレット 1800 GT(PR95)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:ボディ全塗装(ロータスグリーン)/FRバンパーレス/
Fアウトレットアルミ網張り/Rアウトレットパテ埋め/牽引フック/
ボンネットピン/HIDヘッドライト
● エンジン:G180型Pクラスレース仕様
● 吸排気系:SUツインキャブ/ワンオフマフラー
● 点火系:フルトラ化
● 足回り:コニ製ショック(減衰力調整式)/ワンオフ車高調/強化スタビ
● ブレーキ:(F)MK63+ベンチレーテッドディスク、ステンメッシュホース
● 補強系:4点式ロールバー
● タイヤ:175/60R13
● ホイール:SSR Mk1 13×7J
● 内装:ナルディ製ステアリング/オートルック製チェックマンバケットシート/
永井電子製ULTRAステッピングタコメーター/ウイランズ4点式ハーネス/
消火器/キルスイッチ/プッシュスタート
初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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