【超スパルタンなGTイメージ炸裂!!】ワンオフのボディメイクが光る正体不明のGTルックで攻めた破天荒カスタムなS-MX

GTルックがインパクトあふれまくりのワンオフボディメイクが超絶なS-MX

       
往年のトールワゴンを
ブリブリGTカーへとモディファイ!?

【画像8枚】絶滅寸前の懐かしミニバンでまさかのGTルックを狙ったフォルム、MAXサイズのリムを飲み込むオーバーフェンダー、超スパルタンなGTイメージの内装など、超絶フルカスタムの全貌はココをチェック!!

街で見かける機会も少なく、絶滅危惧種となりつつあるホンダのS‐MXを全力でGT化けさせたこのオーナー。
さかのぼること十数年、S‐MX好きの友人に感化され、最初のクルマにしたのが馴れ初めだ。

まぁ、それぐらいのノリで選んだS‐MXだけに、最初はエアロ&ホイールぐらいでミーティングに参加していた。
当時はまだまだS‐MXも多く、並んでいるクルマを勝手にライバルに位置付けてヒートアップしていたという。
で、徐々に名のあるイベントに参加するようになると、さらに上の世界があることを知り、ガレージイルの門を叩くことに。

てなわけで、最初はイベント車を作る予定だったが、ビルダーである松浦氏のイメージがあふれだすたびに何度も中断。
フェンダーなどはかなり造形も進んでいたそうだが、「やっぱりコッチのほうがカッコいい」と本能に従い路線変更。
そんなことを繰り返していたら、気付けば3年がかりの超大作となっていた!

ファクトリー内で行われた数度のアップデートの末、たどり着いたのが“近未来のGTカー”というコンセプト。
それをチョイ古のトールワゴンでやるというから思い切りがいい。

エアロ部分は同コンセプトで描かれる同社のアウディ用ブランド『ゲコー・ウーズ』を流用し、S‐MX × アウディTTのハイブリッド仕様で決着。
ボディサイズ、シルエットともに一切の共通点がないため、当然切った貼ったの大加工が必要だが、結果的にはパーツ流用など微塵も感じさせない一体感のあるフォルムが完成。
立体感究めまくりのフェンダーやマイスターのMAXサイズリム、さらにはコルベットにヒントを得たセンター3本出しマフラーなど、誰もが振り返るパンチ力満点の渾身作となった。

インテリアも、レーシングカーばりの鉄板剥き出し、フロア貫通のロールバーを組み、スパルコのフルバケはヘルメット前提のレーシングモデルを装着。
車内だけを見たら絶対にトールワゴンだとは思わない仕上がりからは、GTへの本気の憧れがみてとれる。

ぶっちゃけ、エンジンはフルノーマルだけど「500馬力出てる」なんて冗談を真顔で言われたら、確かに納得してしまいそうな説得力ありな外装こそ、“キテレツGTスタイル”の真骨頂となるのだ。



>>シートはスパルコのレーシングモデルを装着。本格的すぎるヘッドレストの形状が斬新だ。


>>GTカーをイメージしたエクステリアとのバランスをとるため、インテリアは鉄板剥き出しのうえにロールケージを装着。ラゲッジに積んだエアサスユニットのギャップも強烈!


>>エアサスはACCをベースにアーム類を加工。ド迫力のブリスターフェンダーに驚いていたら、リアバンパーの存在感はそれ以上だったという過剰な演出でもキテレツGTの本領を発揮。マフラーのパイプ魅せもCOOL!!


>>メーカーの作るコンセプトカーの発想を取り入れつつ、GTマシンをイメージして製作。フロントに11J、リアに13Jのリムを飲み込むブリスターフェンダーは、ホイールに合わせてワンオフ。フェンダーの外側にフロントリップを延長したウイング状のデザインが走るなど、近未来チックなデザインもスゴい!!


>>真後ろからの眺めはトールワゴンの気配すらなく、ひたすらハード。一番低い位置にウイングがあるデザインもかなりヤバい!


>>デカールデザインだけを見ると昭和感満点なルックス。でも造形はいまどころか未来感たっぷりで、車種さえ謎な超ボリュームの1台となった。トールワゴンの気配さえ残さぬイジりっぷり、変身っぷりは、キテレツの名に相応しい。


>>どうしても古さが出てしまうヘッドライトは、純正の新品をベースにレクサスRCFのユニットを投入し、アクリルLEDと組み合わせてフルカスタム。ゲコー・ウーズをイメージしたパープルLEDなど、配色もかなり個性的だ。


>>手の入っていない個所がほとんどないほどのフルカスタムながら、バツグンのカタマリ感と完成度の高い造形によって、近未来感溢れるGTカー化けに成功。ボディカラーは純正ホワイトをベースに、ブラックとマットブラックを混ぜ込んだバイカラー仕立てとなっている。

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『カスタムCAR』2016年5月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:S-MX/2000年型
SOURCE:ガレージイル

PHOTO & TEXT/浦野浩之

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