【bBオープンデッキをドシャコ!!】「SNJ東京2022」の“カスタムCAR マガジン”アワードに輝いたマシンをプレイバック！

極太リム＆TRDターボエンジン換装と
レアなオープンデッキをいじり倒し！

【画像8枚】ヴィッツRSのTRDターボを移植したエンジン、前後9Jの極太リム履きの足元、鈑金加工でワイドフェンダー化した足回りなど、レアベース車・bBオープンデッキのシャコタンマシンの全貌はココをチェック!!

SNJ東京2022において、本誌「カスタムCAR」のマガジンアワードに輝いたこのbBオープンデッキ。

製作のキッカケは、オーナーの以前の職場に、トヨタが手掛けたチューンドコンプリート、ヴィッツRS・TRDターボの事故車が転がり込んで来たこと。
「 ヴィッツを修復して乗る気はハナっからなくて、ターボユニットとミッションをbBかプロボックスに移植させたら面白いだろうナと思いました。そんなとき、ヤフオクで見つけたのがオープンデッキ。それなりにヤレてたけど9万円だだったし（笑）。箱として使えればOKなので即決しました」とはオーナー。

ヴィッツやファンカーゴ、bBなど、当時のトヨタのコンパクトクラスはフレームの共用化が広く行われていたことから、移植計画はすんなり進むと思っていたが、実際は困難の連続。

なかでも問題となったのが配線関係。
TRDターボの1NZ―FEエンジンは後期型。
これに対し、オープンデッキは同じエンジン型式ながら、年式は前期型のため、そのままでは純正ECUが使えず、メーター類が動かないという事態に！

さらに、後期はABS付きということで、後期用配線への総入れ替えを敢行。
“ンなもん、取っ払っちゃえば”と言うのは簡単だが、オーナーはこのクルマをショーカーではなく、普段乗りに使うことも考えたため、公認の取得（取り外すと車検に通らない）が大前提だったのだ。

そんな真面目な部分をキッチリと押さえながらも、外観は独自の個性を猛アピール。生足での激落ちを極めるべく、フェンダーは純正ラインを意識しつつ、ワイド化＆アーチ上げ加工し、9Jリムのシェブロンレーシングをパツパツで装着。

エアロ関係もあえて純正オプションとするなど、「ダサかわいい」というコンセプトを超絶レベルで具現化しているのだ！



>>オーバーフェンダーにより拡幅されたボディは、公認3ナンバーに変更済み。クリアテールは150系ハイラックスサーフ用の社外品（コレ、オープンデッキと共通部品だって、知ってた？）。その他、DIYでハイマウントランプも追加している。


>>バンパーからの立ち上がりラインや出幅など、形状を何度もやり直したオーバーフェンダー。不意の段差でのフルバンプ時や、大きくステアリングを切った時の巻き込みなど、干渉によるダメージを防ぐため、強度のあるスチール製としている。車高調はティーディメンドのプロダンパーで、リアアクスルはKMオートガレージ製を上げ加工している。キャンバー角は前後とも8度でそろえる。


>>ホイールはシェブロンレーシングS1N。前後とも16インチの9Jで、オフセットは、フロントがIN1、リアがOUT12となる。



>>コラムATのフロアMT化と聞くと、どエライ加工が必要かと思うが、「フレーム周りが共通なので、付くようにしか付きません」とはオーナー。とはいえ、クラッチペダルやレバー式、サイドブレーキなどの移植など大技が満載だ。


>>本来グレーのリアシートを鈑金用スプレーガンで黒に染め替え。足元のバッテリー位置は暫定で、今後シート下に収納するとのこと。


>>ノーマルの110馬力に対し、40馬力アップの150馬力を発生するTRDチューンによるインタークーラー・ターボユニット。グレッディのエアクリーナーは効率はモチロン、見た目的にもGOOD！ さらに、頭痛のタネとなったABSユニットをヘッドライト下部に移設（本来の場所はバルクヘッド右側）させたほか、燃料パイプやブレーキラインをすべて作り替えて、ワイヤータック＆シェイブドベイ仕様にフルカスタム済みだ。


>>展示用に取り外したボンネット以外、このままの姿でお台場まで自走して来たオーナー。極太リムをブチ込む激低フォルムが圧巻だ！

【画像8枚】ヴィッツRSのTRDターボを移植したエンジン、前後9Jの極太リム履きの足元、鈑金加工でワイドフェンダー化した足回りなど、レアベース車・bBオープンデッキのシャコタンマシンの全貌はココをチェック!!


『カスタムCAR』2023年1月号掲載
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）
BASE CAR：bB オープンデッキ（NCP34）