【足元のバラマンディが突き刺さる!!】国産鍛造ホイールを履きこなすスタンス意識のY32シーマ!

見事な和製スタンスフォルムの勇姿を見せるY32シーマ

       
スタンス系国産鍛造ホイールブチ込み
既存のVIPカスタムから逸脱!

【画像7枚】ストックボディの美しさをリスペクトしたフォルム、国産セダンとスタンスを融合した足元など、見事な和製スタンスを創造したY32シーマの詳細はココからチェック!!

いわゆるビッグセダンのカスタムといえば、日本が誇るVIPが大勢を占めている。
特に国内販売のみのモデルとなると、海外からのサンプルも存在しないため、VIPカーに仕上がる率はグンッとアップしてしまう。

Y32シーマもVIPカーの純血種ともいえるモデルとして、当時から多くのショーカーが生み出されていた。
そんなシーンに異論を唱えるべく、“Not VIP”を掲げて仕上げられたのがこのY32シーマだ。

その特徴はなんといってもベタベタな車高に組み合わされる足元のバラマンディ。
通常のVIPセダンなら選択しないブランドチョイスと履き方で、既存のVIPイメージ……特にエアロ加工重視のゴテゴテ感を払拭することを狙ったのだ。

というのも、サブコンやユーロカーなどがストックボディに鍛造ホイールで、バッチリとシャコタンをキメるスタイルに心惹かれたのがキッカケ。
このスタイルを取り入れ、ビッグセダンの新境地を目指すことこそ、プロジェクトの発端なのだ。

もちろん、ホイールのブランドだけがこのクルマの見どころではない。
ベース車が’94年型の20年選手ということもあり、古く見せないためのメイク術も見どころだ。
ストックのスタイリングを重視したオールペンや、各部を新品パーツと入れ替えるなど、そのこだわりは細部にまで投入。
ネガティブな要素を一切排除したクリーンな仕上げとなっている。

以前は20セルシオでVIP系イベントのアワードを獲得しまくり、雑誌にも掲載されるほど、1つのスタイルを突き詰めたオーナー。
だからこそ、ネクストレベルとして、ジャンルに捕われないストリートマシンを目指し、独自の価値観で完成させることができた。
まさに“ビッグセダンカスタム”の新境地が、ここに誕生したといえるのかもしれない。



>>ノーマルの形状が好きだったこともY32シーマをベースに選んだ理由。そのため、純正を基本としながら、ペイントも純正のダークレッドパール(V8前期のみの設定)でリフレッシュ。ストレートボディと合わせて満足度の高い仕上がりとなった。


>>時代考証に合わせたアクセサリーへのこだわりはマフラーにも投入。希少な当時モノのバラムンディマフラーは、ネットオークションで探し出し、並みいる強敵に競り勝った逸品だ。


>>エンブレム類はキレイに剥離した後に再ペイントしている。さらに、ボンネットマスコットは新品を購入し、24金メッキを施すことでゴージャス感をアップしているのにも注目したい。


>>足回りにはティーディメンドの調整式アームやナックルを投入し、角度を細かく調整。さらにこの車高でも走れるように、メンバーや各種配管にすべて上げ加工を施し、底面を擦ることを前提に仕上げられているのもポイントだ!


>>2010年に誕生した完全メイドインジャパンの鍛造ホイールブランド「バラマンディ」。足元にはこのマシン最大のウリとなる18インチのバラマンディ・フォーゴ(フロント:9.5J、リア:11J)をセットしている。


>>この見事な和製スタンスフォルムを見よ! ストックボディの美しさをリスペクトした仕上がりにも脱帽だ。


>>フロントバンパーは樹脂ブラックのアンダー部をボディ同色でペイント。さらに純正オプションのコーナーポールを取り入れるなど、意外なアクセント付けも抜かりナシ。フェンダーは自作の叩き出しで約20mmほどのワイド化を敢行している。

【画像7枚】ストックボディの美しさをリスペクトしたフォルム、国産セダンとスタンスを融合した足元など、見事な和製スタンスを創造したY32シーマの詳細はココからチェック!!


『カスタムCAR』2016年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:シーマ(FY32)/1994年型
SOURCE:関口商会

PHOTO/編集部 TEXT/渡辺大輔

RECOMMENDED

RELATED