【少数派ベース車をドシャコに!!】エンスー的志向が強いRT40コロナをUS化&ローフォルム、かつ速いマシンへとモディファイ!

コロナのレアな後期モデルをUS&シャコタン化!!

       
マニアからの後ろ指なんて気にしない!?
カスタムマイノリティで自己流を突き進む!!

【画像7枚】バルブカバーに合わせてリフレッシュしたペイント、禁断の鋳造マニを2コイチでビッグキャブ化したエンジン、シャコタンでも乗り心地は譲れない足回りなど、旧車コロナの気になるカスタマイズの内容はココから☆

旧車の中にはS30Zや510ブルをはじめ、カスタムの題材として定番と呼ばれるモデルがいくつかある。
その反面、フルノーマルを基本にエンスー的旧車趣味に強い車種もある。

3代目トヨタコロナ。

どちらかといえば、エンスー的志向が強いこのモデルを、ベッタリ車高を落としつつ、USDMアプローチで仕上げてきたのがこのオーナーだ。

もともとは、ロードスターをベースに、ミアータ仕様でシャコタンメイクを楽しんでいた。
が、カスタム心に火がついてしまったという。

速攻でロードスターを手放しつつ、カスタムできるベースを探していたところ、偶然手に入ったのがこのRT40コロナというわけだ。
もちろん、入手の段階では「旧車でUS化といえば510とかS30が定番だけど、コロナって意外と狙い目じゃね?」 と、マイノリティを武器に、完成予想はキッチリと構想済みという徹底ぶり。

基本的には、ボディのリフレッシュからUS化とシャコタンといったシンプルなメニューながら、ディテールワークを徹底することで、エンスーなコロナとはひと味違ったスタイリングを完成。

もちろん、イベントSPLではなく、普段の街乗りも楽しみたいということから、キャブのサイズアップをはじめ、足回りの仕上げもパーフェクト。
カスタムもモータースポーツも縁遠いRT40コロナにもかかわらず、ローフォルムかつ速いマシンへと仕上げているのだ。



>>カスカスだったボディをオールペンでリフレッシュしつつ、ドアハンドルなどのメッキパーツはリクローム&サイドモールもポリッシュしてセット。ドアミラーレスやサイドマーカー装着で北米仕様をアピールしている。


>>旧車イメージを助長するアイテムともいえる、リアウインドーのブラインドと後付けハイマウントストップランプ。とはいっても、ブラインドは当時品ではなく、窓サイズに合わせてオーダーしたプロダクトモノだ。


>>純正のシングルキャブではイマドキの道路事情にはパワー不足。そのためキャブにφ42のソレックスを装着してパワーアップ。このキャブはB10サニーのオプション品のため、マニホールドは4R用とA型用を2コイチで組み合わせる力技が炸裂している。おかげで普段の街乗りでもイマドキのクルマに引けを取らない快適な走りを手に入れることができたというワケ。現代のエンジンに積み替えるのではなく、旧車らしくキャブ仕様のままパワーを求めた背徳のコダワリを披露!


>>フロントはコロナ用サスペンションなんて販売しておらず、スプリングはオリジナルオーダー。ダンパーもミニトラック用のショートショックに変更することで、想定通りのツラっぷり!!


>>リアもリーフ抜き+ブロックで車高を落とし、AJジムニー用ショックで乗り心地を確保している。


>>当時モノの15インチのボルクレーシング(フロント:7J/リア:7.5J)は、理想通りの深リム化を狙ってリバレルした逸品。分解時に合わせて、再塗装で美しく仕上げつつ、リムに再ポリッシュを施しているのにも注目だ。


>>US化できることがベース車選びの基本。そんな中、偶然手に入ったコロナはレアな後期モデル。このレアさもオーナーのハートに火をつけた原因のひとつだった。仲間が旧車乗りということもあり、ベース入手は意外とスムーズに完了したとのこと。


『カスタムCAR』2016年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:コロナ(RT40)/1969年型

PHOTO/藤井元輔 TEXT/渡辺大輔

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