【んっ!? ナンカ短くねぇ??】縦横比率を調整し、どこから見てもセダンと言い切れる!? オプティビークスの着地寸前コンパクトセダンルック☆

前後のバランスを狙ってトランクを延長。大胆すぎる発想ながら、まるでノーマルがこのスタイルかのようなプロポーションを手に入れたオプティビークス

       
セダンテイストをふんだんに取り入れて
軽カーではありえない迫力をアピール!

【画像15枚】こだわりのセダン風リアビュー、リアセクションに負けない迫力あるフェイスメイク、ハードな加工を施した前後足回り、絶妙なワイドボディ化など、正体不明感がハンパないコンパクトセダンルックの全容はココを見よ!!


欧米にはない日本独自の規格のためか、時々意欲的(無謀な?)モデルが産まれては消える軽自動車。
それだけに、ガラパゴス車と表現される影には、珍獣ならぬ珍車も数多く存在している。

このオプティ・ビークスのセダンとも言い切れない微妙なフォルムもまた、ガラパゴスゆえんの珍獣っぷり。
だからこそ、愛情を注がずにはいられないなんて人もいる。
このビークスオーナーもその1人。

そもそも、ビークスとの出会いは、メインで製作していたキューブが日常の足として使えなくなるほど、ハードカスタムを施してしまったから。
足グルマとして偶然出会ったのがこのビークスというわけだ。
もちろん、当初は足グルマだけに、カスタムなんて御法度と思っていたのもつかの間。
禁断のカスタムワークに取りかかってしまったのはいうまでもない。

まずイメージしたのは“セダン”なスタイリング。
もともとセダンが好きだったこともあり、「どうしたらこのクルマをセダン風に見せられるか?」と考え始めた。

答えはカンタン!

トランクスペースを延長することと気付いたときには、既に千葉の『Bダッシュ』へGO!
ボディパネルは現物合わせで切った張ったを繰り返し、フレーム延長&ワンオフエアロと、足グルマらしからぬ作り込みが繰り広げられたのはいうまでもない。

さらにはフォルムの変更だけでなく、“っぽさ”を追求するため、足回りもガッツリと作り込む。
車高を下げるのはもちろん、キャンバー角にまでこだわるために、リアアクスルはアヒル商会のキットに補強を加えて装着。
セダン以上にセダンな雰囲気を見事メイクすることに成功したのだ。

メインと考えていたキューブは手放され、このビークス1本で各地のイベントに遠征三昧。
この溺愛っぷり、ハンパじゃありませんっ!!




>>インテリアは起毛塗装やアルカンターラでの張り替えをメインにフルコーディネート。軽自動車っぽいチープさを払拭するため、モダンリビングを意識した色使いや、オーディオやライティングなど、細部にわたって手が加えられている。



>>トランク部はノーマルの面影を残さないほど大幅に造り替えられているのが見どころ! 前後のバランスを考えてトランク部の延長は約150mm。さらに、バックパネルには街中で見かけて“コレだ!”と思って決めたE46 BMWのテールランプをセットしているゾ♪


>>延長のためにバックパネルはゴッソリと摘出。そこに鈑金によって作られる新たなボディパネルでトランク部は延長される。さらに剛性を保つためにフレーム部もしっかりと補強&延長されている。



>>フェンダーは自然なラインでブリスター形状になるよう、クォーターパネルからドアパネルにかけて約90mm叩き出されている。アーチの造形やフューエルリッドなど、違和感のないデザインを意識して、ひとつひとつのパーツも丁寧に仕上げているのが見どころ!


>>新たに製作した90mmオーバーのブリスターフェンダーに合わせるために、リアホイールのスペーサーは100mmで削り出したワンオフ品を使い、見事なツライチセッティングをキメている。


>>足元にはBMW・E30用ACシュニッツァー・タイプ1をフルポリッシュでセット。ツライチをキメるために、レオンの車高調をベースに、326パワーのチャラバネを組み合わせ、さらにナックル短縮の大技を炸裂させる!



>>着地寸前車高のため、フロントのフレームはドラシャを逃がすためにCノッチ加工される。リアもアヒル商会の独立アクスルをベースに補強を加えてセット。もちろんこの車高のまま走るため、オイルパンやフューエルタンクガードは必須の装備だとか。


>>スケール感こそ軽自動車そのものながら、前後のバランスを考慮し、トランクスペースを約150mm延長。これにより縦横の比率が劇的に変化し、どこから見てもセダンと言い切れるフォルムを手に入れている。


>>お世辞にもスタイリッシュとは言い難いノーマルボディに、前後のバランスを狙ってトランクを延長。大胆すぎる発想ながら、その策略も見事的中。まるでノーマルがこのスタイルかのようなプロポーションを手に入れている。


>>フロントマスクはL700系ミラのヘッドライト&Uスタイルのバッドフェイスをセット。フェンダーはミラとオプティを2コイチで成形しながらディテーリング。200系クラウンのフォグを取り入れるバンパーもワンオフとなる。


>>レア車をベースに奇をてらったカスタムではなく、全方位のバランスを考えて造り上げた1台。ペイントもR35GT-R純正のタイタニウムグレーで仕上げることで、重厚感のあるスタイリングをGET!!


『カスタムCAR』2015年8月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:オプティビークス/1998年型
SOURCE:B-DASH 、K2 FACTORY

PHOTO/編集部 TEXT/渡辺大輔

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