【不人気絶版マニア必見!!】現存わずかの18R-G型DOHC2リットルエンジン搭載! 極上カリーナGTの足元には絶版のフォーカスレーシング・ファイブが光る!!

足元を絶版のフォーカスレーシング・ファイブでキメるハチマル車・カリーナGT

       
埋もれた名車、カリーナGT見参!
B級インテリアパーツも味わい深し!!

【画像11枚】30年前にひとっ飛びする昭和懐古インテリアパーツ、絶版のフォーカス・ファイブを履く足元、時代考証がバッチリ合ってるB級パーツの使い方など、カリーナGTの全貌はココをチェック!!

“足のいいやつ”のキャッチコピーで昭和を風靡したトヨタの名車といえば、FR世代のカリーナ。
そんなカリーナの’80年代モデルといえば、日本初DOHCターボ搭載、FR最終となる3代目が有名だ。

だが、2代目の40系もデビューこそ’77年ながら、角目スラントノーズの後期型は、’81年まで販売されており、一応ハチマル車。
新車時はそこそこ売れたが、没個性なルックスと、排ガス規制下で性能が抑えられた“名ばかりのGT”ゆえ、趣味性が見い出されることなく多くの個体が消えていった。
旧車となった今では、レア度の高さとは裏腹に、人気はイマ一歩だ。

しかしっ!
不人気絶版マニアには、その幸薄感こそ逆に魅力的☆

ここで紹介する’80年型セダンGTは、現存わずかの18R-G型のDOHCを積む2リットル版。
しかも、新車時のオリジナルペイントがキレイに保たれたワンオーナー車で、入手時の走行距離は驚きの7000km!
そんな奇跡のサバイバーに惚れ込み、足元一点主義のカスタムで、天然極上素材の持ち味を純粋に引き出したってワケだ。

外観はほぼノーマルで、当時物のコーナーポールやアースベルトが、昭和のおっさんセダン的茶メタ純正色と相性バツグン!!
14インチの極太リム=絶版フォーカスレーシングVは、端正なツライチ履きで、いぶし銀的な華を演出。

極上の内装は、ストックを維持しつつ、あえてB級な懐古感あふれる当時アクセサリーでいい意味でのキッチュな色気をプラスした。

安易なレア物自慢の一発芸とは異なる本気のコダワリは、車庫保管で大事にされてきた所有歴9年目の溺愛ぶりが象徴。
埋もれた名車に孤高の美学を見い出す、不人気旧車道の神髄ここにアリ。だっ!!



>>バンパーにセットされたコーナーポールは、運転時の車幅確認&見切り用のアイテムだ。


>>リアバンパーから垂れたアースベルトは、静電気を放電するという触れ込みで、コーナーポール同様、’80年頃に人気だった実用品!


>>新車から36年が経過した年代物とは思えないほど、クリーンに保たれた2000ccツインカムの18R-GEU型エンジン。ヘッドはOH済みで、ステンタコ足と点火系に手を入れた以外は純正のEFI仕様をキープしている。



>>OBAのφ28cm小径ハンドルや水中花ノブなどシャコタン旧車の定番アイテムを押さえた内装は、チープな当時アクセサリーによる昭和50年代チックなバタ臭いレトロフレーバーが充満♪


>>赤チンチラのダッシュカバーや、往年のヤング産業製ポパイクッションなど、時代考証がバッチリ合ってるトコがステキデス♡


>>グローブボックス埋め込みのレベルインジケーターは70’s末期モデルのTEN製(富士通テン)で、スピーカーは往年のパイオニアTSシリーズで統一している。


>>室内灯やシャンデリアなどの装飾品は、デッドストック尽くめで、昭和ヤン車とファミリーカーの趣向が入り乱れているのもポイント!


>>純正加工のシャコタンフォルムを際立たせる足元は、新品ばりにリペアした当時モノのフォーカスレーシング・ファイブ。サイズは14インチでフロント:8J/リア:8.5JのBタイプとなる。


>>リアフェンダーは純正に見えるが、ツメ部分をめくって鈑金成形済み。より一層、車高を低く見せるワザありカスタムだ。


>>たまたま偶然このTA45カリーナを見つけたというオーナー。低走行の極上すぎる程度ぶりに、グラッと心を奪われソッコーでGETしたとのこと。ノンレストアの美貌を損なわないよう、買ってからずっと車庫保管で大事にしているとのことだ。

【画像11枚】30年前にひとっ飛びする昭和懐古インテリアパーツ、絶版のフォーカス・ファイブを履く足元、時代考証がバッチリ合ってるB級パーツの使い方など、カリーナGTの全貌はココをチェック!!


『カスタムCAR』2016年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:カリーナ/1980年型
SOURCE:RACING SERVICE FEAST、オオノカンパニー

PHOTO/南井浩孝

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