【純正フェンダー死守してマス!!】激低車高で極太リムを履きこなすGX71チェイサーの手数の多さにオドロキ〜!

人気の71チェイサーをシャコタンフォルムに

       
ノーマルフェンダーにこだわった
極太リム履きの“GX71”チェイサー

【画像9枚】メンバーごと35㎜レイズドしたエンジン、リバレルで極太リムにしたリバーサイド、後期型をチョイスしたバンパーなど、71チェイサーの数々の手数はココを読み解くべし!!

71系マークⅡ&チェイサーは、価格も高騰してきており、状態の良い個体も減ってきている。
その一方で、驚くほどキレイにレストアされた個体をベースに、カスタムしている71が数多く見られるようになってきた。
これはますます貴重になってきたベースを大事にするようになった何よりの証。
オリジナルを尊重し、厳選したアクセサリーでまとめるというローライダー的な手法といえるだろう。

ここで紹介する’84年式のチェイサーアバンテTC24は、まさに美しくレストアされ、純正のオーシャンブルートーニングというツートンでペイント。
極太のリバーサイドを履くが、フェンダーは一切加工せず、オリジナルボディに如何に収めるかを追求した1台となる。

さらに、見た目はどノーマルのボディながら、エンジンとミッションをメンバーごとレイズドしたり、リアメンバーをナロードしたり、フレームとフロアを底上げしてグラウンドクリアランスを確保したりと、見えない部分の加工はここに書ききれないほど行われているのだ。

「実は前期型をベースに後期バンパーを装着したり、フェンダーミラーに変更したりしていますが、外観は流用するパーツも純正品のみで極力クリーンに、そしてシンプルにを心がけました。特にリアフェンダーは、純正のアーチモールまで残しているので、このホイールを収めるために、ミリ単位の調整や加工をしています。リバーサイドはデザインが好きなので昔から持っていたもので、このクルマのためにリバレルしたものです」とはオーナー。

クリーンなノーマルボディに、目を疑うほどのハの字車高短を実現したチェイサーからは、「モッタイナイ」と言わせないだけの高い完成度とオーナーの愛情が感じられるのだ。



>>バンパーは大型化された’86年以降の後期型をチョイス。よりスクエアなダイヤ格子グリルの前期顔に、張り出した後期バンパーの組み合わせとなる。


>>実はベースがドアミラーだったため、純正のミラーだけでなく、フェンダーミラー用ドアガラスなど細部にいたるまでパーツを入手して、すべて純正流用でフェンダーミラー化している。


>>本来オーシャンブルートーニングの場合、青内装に青ガラスの組み合わせとなるが、このクルマは元々白い個体なので、赤内装となっている。


>>エンジンはトランスミッションやエンジンメンバーとともに35mmほど上方に持ち上げている。これによって、車軸が上に上がり、フロア下のクリアランスも増加するため、無理なく車高が下げられるのだ。ノーマルの補器類では35mmは限界に近い数値だそう。


>>リアメンバーはナロード加工され、サスペンションをコイルオーバー化し、オフセットして装着することで、低い車高でもしっかりとサスペンションが働くよう工夫されている。


>>フロントはメンバーごと35mmほどレイズドしているほか、オリジナルのナックルやロールセンターアダプターで低い車高に対応している。


>>リバーサイドはデザインが好きでオーナーが昔から秘蔵していたもの。今回装着するにあたって、フェンダーまでの距離などから逆算してギリギリのサイズを求めてリバレルした逸品だ。サイズはフロント14×9J OUT25、リア14×10.5J OUT43。これにフロント165/60、リア185/55サイズのタイヤを引っ張り気味に履く。これでリムとアーチモールの隙間は数ミリという絶妙なスタンシーフォルムを構築している。


>>純正フェンダーを死守した太履きを敢行! そのため、足回りのナロー化など大幅な加工が施され、美麗なリアフォルムをメイクしている。


>>見た目は純正ボディを尊重し、手数が少ない印象だが、実は見えない部分には大技小技がテンコ盛りの71チェイサー。


『カスタムCAR』2019年5月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:チェイサーアバンテTC24/1984年型
SOURCE:タケシタ

PHOTO & TEXT/勝村大輔

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