【えっ、コレ、86じゃないの!?】前から見たら、まんま86顔のZ33・フェアレディZ !

完全に86にしか見えないフェアレディZ(Z33)

       
驚くことなかれ、コレ、実はZ33!
ショーゲキ!! 86フェイスのニクいヤツ☆

【画像8枚】インパクトがハンパない真っ赤なインテリアなど、気になる全貌はココからロックオン!

一見すると、ワイドボディのハチロクだけど、ルーフやドアハンドルあたりを見るとこれがZ33ベースなことに気づくハズ。

オーナーはセダンを皮切りに、数々のカスタムを経験し、キャリイトラックなどでもブイブイいわせてきた大ベテラン。
いつかはスポーツカーに乗ってみたいとの想いを叶えるため、軽トラからZ33にスイッチしたのがコトの始まりだ。

「トヨタと日産のスポーツモデルを合体させたら面白いんちゃうかなと。それで顔が大好きなハチロクと、流麗なシルエットのZ33をくっつけてしまえ! と考えたのがキッカケです」

もともと、乗るクルマすべてをワイドボディにしてきたオーナーにとって、顔面移植に加え、ワイドフェンダー化までは既定路線。
ハチロクと比べてロングノーズ&ショートデッキなZ33をワイドにすることで、よりマッチョなイメージを目指したのだ。

そして、一度は完成したが、根っからのショーマンシップが満たされず、すぐにフルリメイクを決意。
オールペンやルーフのカーボン化、足回りや内装張り替えまで行い、フル公認かつショーカー意識の個性派スタンスを目指したそうだ。

「ハチロク顔だけでなく、カラーリングとかホイールのデザインでもカスタム感を出したい。スッキリさせるより、とにかくワルそうで、インパクトのあるクルマが造りたい」

ただでさえ目立つボディは、パープル系でペイントし、差し色にはキャンディレッドを使用。
内装はフルレッドで張り替えた。

引き算でシンプルに仕上げたスタンスもいいけれど、ド派手に振り切ったスタンスマシンがあってもいいじゃないかという気持ち、よくわかりマス!



>>ボンネットやフェンダーのバンパーやライト周りは、86用を移植しているので、正面から見た姿はまんま86。バンパーは純正を短縮加工したうえで、ワンオフリップと組み合わせることで、スラムドとエアロスタイルの両立を果たしている。


>>ウェーバースポーツのルーフカーボンパネルに交換して、BMW M3のようなスポーツムードをプラス。面積の大きなルーフパネルをリアルカーボン化するのは効果的だ。


>>フェンダーは前後ともにロケットバニーを使用し、規格外のディープリムを飲み込んだ。また、エアサスはユニバーサルエアーを使用し、フロントインナーは2cmの上げ加工に。フレーム加工も施されている。



>>ホイールは、ゼニスラインの新作に変更。前後ともにMAXサイズにこだわったそうで、数値は非公表とのこと。美しいキャンディレッドのカラーリングに加え、ブレンボのブレーキもスポーツムードに拍車をかけている。


>>Z33らしいボリューム感と低さにこだわったリアスタイル。ウインドールーバーなど、パンチあるアイテムが装着されているが、あえてダックテール風のウイングにすることで、ウリである流麗なボディラインを決して崩していないのだ。



>>インテリアは全面レッドレザーで張り替えた。コーディネートを意識するなら差し色を使うのも手だが、ショーカーらしいインパクトを求めたため、全面赤で染めるのが最適との結論に至ったとのこと。


>>ラゲッジにはエアタンクやコンプレッサーをインストール。実はここはさらに進化の余地を残しており、ゆくゆくはオーディオのインストールも考えているとのこと。


>>前から見たフォルムは、疑うことなく86だけど、ベースカーは5代目となるZ33(2002〜2008年)。エンジンはVQ、NA3.5ℓのみのラインナップで、2シーターのみの設定。パッケージとしてはラグジュアリースポーツカーといった雰囲気だ。


『カスタムCAR』2019年11月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:フェアレディZ(Z33)/2005年型
SOURCE:BODY SHOP VIVID LUSTER

PHOTO & TEXT/浦野浩之

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