【レパードにS13シルビアの足回りを換装!!】「あぶ刑事」で人気となったF31レパードをドシャコ化!

「あぶない刑事」の劇用車としても有名な'88年(昭和63年)にマイチェンされた後期型2代目F31レパード

       
オーナーはヤングながら、懐かし&激シブ路線!
おまけに足回りフル移植のシャコタン・モンスター

【画像9枚】レパードの皮を被ったシルビア!? 全貌はコチラから!

当時はソアラと人気を二分するモデルで、現在の旧車人気の中、注目なのが昭和61年デビューの2代目F31レパード。
特にTVドラマ「あぶない刑事」の劇用車と同じ、’88年(昭和63年)にマイチェンされた後期型にその人気が集中!!
地面に吸い付くような激低フォルムを見せるこの1台も、あぶ刑事同様、後期アルティマがベース車だ。

しかも、オーナーは平成8年生まれ。
年上の絶版車に恋い焦がれていた若きレパードマニアなのだ。

さらにオーナーの父上は、その昔F31レパードのUS版インフィニティM30の逆車を所有した経歴を持つ好きモノであるからして、オーナーはある意味、純粋培養のサラブレッド並みのレパード乗りでもある。

そんなオーナーが1にも2にも譲れなかったのが、90’s当時モノの深リムディッシュをがっぷり被せる極限の生足ローフォルム。
元メカニックの手腕を生かし、シルビアのフロントストラット移植をはじめとするDIYメイクでモディファイを実現。

だが、リアに関しては、純正のセミトレ式のままでは理想値の低さを得るのは不可能とわかっていたため、シルビアのマルチリンクサス移植を敢行。

オーナー曰く「鬼キャンは避けたかった」と語るが、フロント8.8J/リア9.8J改のスターフォルムをタックインしたツラウチセッティングは、まさしくアグレッシブ。

純正色のパールホワイトツートンで再塗装したボディカラーや、ウォッシャーノズルのスムージングやZ31フェアレディZのドアミラー流用など、外観はノーマル+αのテクをさりげなく投入。

ストックの味わいを生かしつつ、理想のフォルム美を突き詰めたこのフィニッシュにはア然、ボーゼン!
まさに二世フリークの実力みたり!!



>>あたかも純正のようなドアミラーは、実はZ31フェアレディZの純正品を移植したもの。レパード用より小ぶりでスクエアなデザインとなるが、他車用とは思えないマッチングぶり。


>>フロントフェンダーは、ツメ折りのみで、リアは純正のアーチ形状を崩さないよう鈑金加工で1cm叩き出し。車高調はリアのみ326パワーのチャクリキダンパーを用い、約7度のキャンバーでもフェンダーに擦らないよう対策済みだ。


>>こだわりのホイールは、90’sのVIP CAR黎明期を風靡したスターフォルム・タイプDの17インチ。前期リム組み替えによるリバレル済みで、F:8.8J/R:9.8Jの深リム化をモノにした。


>>本来黒樹脂のリアガーニッシュはボディ同色化し、サイドシル下もローフォルムが引き立つよう、オールペン時に黒塗りにせず、シルバーのままをキープ。トランクリッドのエンブレムもあえて装着せずプレーンにキメている。


>>ブレーキは前後ともR32スカイラインGTSタイプMの純正品をスワップしている。


>>フロントの足回りは、ハブ5穴化を介したS13シルビアのストラット移植や、社外ロワアームへの交換などはオーナー自身のDIYで、エンジンマウントやフロントメンバーの位置上げはN.Kスピリットが担当。激低のロードクリアランスでも乗れるよう、マフラーはフレームに沿うように位置上げしたワンオフメイドとなる。もちろん、配線類や燃料の配管も地面にヒットしないよう、リロケートして対策済みだ。


>>N.Kスピリット作のセミトレサス→マルチリンクサス化したリアの足回り。サブフレームごとS13シルビアのフロア後部を溶接スワップ。その受け皿ありきで、現物合わせのうえ、加工したS15シルビアのメンバーを設置している。


>>リアの足回りは、さらにS13デフやR32スカGタイプMのドラシャやナックル、プラスS13用MAXドリフト製アームを組み合わせたワンオフフルアーム化が図られている。プロペラシャフトも帳尻合わせを施したワンオフの加工品だ。


>>深リムチェンジした懐かしのスターフォルムがスタイルに抜群のインパクトを与える。フレームからメンバーからフル・シルビア化した足回りによりメイクされた激低フォルムは圧巻だ。


『カスタムCAR』2019年5月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:レパード(F31)/1991年型
SOURCE:N.K SPRIT

PHOTO/藤井元輔 TEXT/コンヒデキ

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