【Back to the 2019 東京オートサロン】[chapter 02]ボディにメスを入れまくる学生メイドのカスタムJB74シエラ

ワンオフトレーラーまで引っ張っちゃう!? ジムニー シエラ

       
足回り&タイヤで計10インチ以上のカチ上げを敢行!
小さなボディがモンスタートラック化‼

【画像11枚】壮絶な足回りメイク、イチから製作したトランポにも最適なアルミ製トレーラーの全貌はココからチェックせよ!!


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ここからは、まずは学生メイドの超絶カスタムJB74シエラのコンセプトから。

「新型ジムニーの2大コンセプトである“リバイバル”と“世界の奥地に分け入る”に特化するべく、歴代のボディ形状を全部丸ごと1台で再現しちゃおー!!」と、本来メーカーがやるよーな大それたマネを画策。
それってつまり、歴代ジムニーに採用された、幌、バン、ピックアップ、パノラミックルーフ、ハーフドアの全部入りにするってこと。

で、最初に手を付けたのが新車の屋根切りだ。
四角いシエラの四角い屋根をチュイ〜ンっとカットし、それをカタにしてFRPでパノラミックルーフのカタチに成形。
その真ん中にキャンバス生地を張り、さらにリアクォーターまで切っちゃえば、幌付きのバンにもシェル付きピックアップにも見えるパノラミックルーフ仕様のいっちょ上がり♪

最後のネタとなるハーフドア化は、これまた純正ドアをカタ取りして、ハーフタイプにリメイク。
このへんは学生サンは授業でバッチリ学んでるんで、精度の高さも文句ねーっス。

外観に関しては、純正にはないスパークレッドでオールペンして目立ち度を急上昇させたうえで、6インチのボディリフト、3インチアップコイル、35×13・50R15の特大タイヤ、調整式ラテラルやリーディングアームをブッ込む。

ボディ回りにパイプフェンダーやロックスライダーも完備し、このデザインをボディリフトに使ったゲタ同士をつなぐ補強パイプとしても取り込めば、世界の奥地をグイグイ攻められる実用ジムニーへと大変身の巻〜!!

それでいてこのシエラ、強度試験が必要なハーフドアを除き、全部が全部車検対応。
法律の範囲内でここまでセンスと技術を出し惜しみナシで発揮するとは、NATS恐るべし!



>>フロントの足回りは、まず手始めに、フロントナンバー裏側にあるレインフォースプレートの下半分をバッサリ切って、足回りをモロ見せにする。そして、オフロードサービスタニグチ製ラテラルロッド、ハイブリッジファースト製リーディングアームを組む。


>>フロントの足回りの3インチアップできるコイルもタニグチ製で、ショックはエヌズ・ステージ製。リフトアップに伴い、タニグチ製ブレーキホースの延長も抜かりなく施工済みだ。



>>リアもコイルとラテラルロッドはタニグチ製、ショックはエヌズ・ステージ製、リーディングアームはハイブリッジファースト製のパーツで固める。で、新車フレームの防サビ剤ハクリを3日がかりで行い、新たにガンメタを塗ったのだとか。


>>特大&ゴツゴツなタイヤは、トーヨーのオープンカントリー(35×13.50 R15)。そこにミッキートンプソンのサイドバイターⅡ(15×8J)ホイールを合体させ、どんな悪路にも突っ込むオトコ気を隠さねぇ――っ!


>>ドア下に並んでいるパイプは、ロックスライダーと呼ばれる岩場を走行中に乗り上げたとしてもフレームにめり込まず、ツツーっと滑って脱出できる超機能パーツなんスよ。公園にある雲梯(うんてい)とは違うからね〜(笑)。


>>リアから出るマフラーは、トラスト製のワンオフ品。出口近くでムリクリ左右2つに割るパターンだと、左右の排気ガス噴出量に違いが出るので、きっちりボディ下で2に割り、美しき排ガスバランスをとるとはアッパレなり!!


>>6インチのボディリフトを担当するゲタと、ボディを保護するパイプフェンダーをそれぞれ独立させたんじゃあツマンネーッ! 同じ材料、同じフィニッシュで2つをガチンっと一体化させ、ビジュアル的にもインパクト特大のウリに仕立てるアイデアもブッ込みぃ〜♪


>>ボディにメスを入れるだけでなく、アルミ製トレーラーまで引っ張るオマケ付き(笑)。しかも、トランポにも最適なアルミ製トレーラーはイチから製作した代物だ!



>>ジムニーシエラの出来自体もかなりのオッタマゲだが、それがアルミムキ出しのエアストリーム風トレーラーを牽いてるんだから、これぞ強烈ダブルパンチぃ〜! ボートトレーラーを土台にパイプでフレームを組み、ガワの平らなところは1.5mm、カーブのところは1mmと、アルミ板の厚さを変えて、USの汎用窓まで装着。リアゲートは開くとバイクを積むためのスロープになり(ルーフの後端部までも開く!)、室内はレザー張りだ。


>>ルーフはジムニーとオソロなφ40mmのパイプとしている。


>>これで普通免許での牽引も問題ナシとは、ここでもNATSならではの合法テクが炸裂している。


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『カスタムCAR』2019年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ジムニー シエラ[JB74]/2018年型
SOURCE:NATS日本自動車大学校

PHOTO/南井浩孝 TEXT/佐藤アキオ

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