【一見、純正風!?】19インチの限界生足ロワードに挑戦した控えめなアピールが美しい左ハンBRZ

常識を覆す19インチのロワードフォルムが美しいBRZ

       
無理目の19インチセットで
限界ロワードに挑戦!

【画像7枚】19インチを履きたいがために大胆にメスを入れたボディカット、純正風だが、ボディカラーもエアロもワンオフなどなど、チョー気になる左ハンBRZの全貌はココから☆

パッと見は「かなり低いBRZだネ~」ってな印象だけど、これがBRZやハチロクオーナーからすれば「なんじゃコレ!」な1台なのデス。
大胆なアイデアと精緻な加工を積み重ね、ベースの限界を遥かに超えたロワードが見どころだ。

長年アルテッツァをイジってきたオーナーが次のステップに選んだのは、この左ハンのBRZ。
ヤリたいことは、生アシ19インチで限界突破の低さを狙う1点のみ。
BRZで低さを求める場合は18インチが大前提。
なぜなら、19インチ履きでは腰高感が出てしまうため、スタンスには不適正なのだ。
エアサス化してもフロントインナーが極端に浅く、下がり切る前にタイヤにフレームが載っかるのが悩みのタネ。
そこで今回は、フロントストラットの取り付け位置を40mmかさ上げし、インナーもワンオフしてスペース確保。
さらに、フェンダーはアーチ上げすることで、自然な印象のまま限界ロワードを実現!
また、タイヤを収めるスペースを生み出すために、ヘッドライトも短縮加工するなど、見えない部分にも無数のワザを施しているのだ。

足の造りとともに、できるだけリアルなノリを込めることにも神経が注がれた。
当時はハイクラス感のあるアレンジこそが最旬との結論に。
具体的には、フェラーリのグリジオアロイベースでボディカラーを爽やかなブルーに染め上げ、ショップオリジナルのマグ鍛リムとロートラの6ポットキャリパーで映えるフットワークを構築。
美意識がこもった1台が完成した。



>>ご覧のとおり、左ハンドルのBRZがベース。内装カスタムはステアリングのみと割り切った。サイドのエアロは後方に向かって緩やかにフレアするフラップ状に製作。低さとの両立を考えた形状だ。


>>ルーフにはカーボンを1プライだけ貼ることで、重量増を防ぎながらスポーツムードを獲得している。


>>マフラーはEXART製の可変排気コントロールバルブ付きで、チタンテールが特徴。ワンオフでこの車高に対応するパイプレイアウトとした。


>>リアはワンオフ車高調をベースに、GPスポーツの調整式ロワアームでセッティング。リアのエアロは、純正のカーボン調のシボを消してクリーンに仕立てている。


>>低いBRZ&86=18インチという風潮を覆すため、19インチで限界ロワードに挑戦。ストラットマウントは約40mm上げ、インナーハウジングをFRP成形することでスペースを確保している。そのままではホイールにフェンダーがカブってカスタム色が強まりすぎるため、フェンダーアーチを25mmほど切り上げることで、自然なフォルムを生み出した。


>>ホイールはジャストバランスのオリジナルブランド=RKデザインの鍛造で、サイズはF:9.5J IN23、R:10.5J IN18を装着する。


>>ボディはフェラーリのグリジオアロイにメタリックとパールを混ぜたオリジナルカラーでオールペン。3コートパールのホイールカラーと相まり、華やかな印象に仕上がった。フロント&サイドのエアロはワンオフとなる。


『カスタムCAR』2016年3月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:スバル・BRZ/2013年型
SOURCE:ジャストバランス

PHOTO & TEXT/浦野浩之

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