【アゲcustom】ハワイ的スタイルを再現! ハイラックスサーフ&初代タコマのリフテッド

本格アイランドスタイルのハイラックスサーフ&タコマ

       
ハワイのスタイルの再現を楽しむ
アイランドスタイル!


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“アイランドスタイル”のソースは、ハワイをはじめとする離島が発祥で、そのコンセプトは、島国のサーファーやトラックファンが楽しんでいる現地仕様を忠実に再現したカスタマイズとなる。

ベースはハワイなどでも実際に見かける北米仕様が存在するトラックだったり、北米専売の左ハンが主流だ。

アイランドスタイルといっても、ライフスタイルに根ざしたカスタムゆえに、ローカルか都心か、内陸部かシーサイドか、住んでいる土地や風土や人、ベースの年式によっても仕様やスタイルが変わってくるのもの。

高年式のトラックがベースならば、20インチや22インチの12Jや14Jをほどよく引っぱりマッドタイヤを装着。
低年式車がベースならば、小径リムにパツパツの引っぱりタイヤでキメる。
というように、カスタム的フィニッシュはさまざまだ。

そして、アイランドスタイルにおける“キモ”は、現地のステッカーだったり、現地から取り寄せたナンバーや、細かなアクセサリによるディティールだったりもする。

ここで登場するのは、4ランナー仕様の初代ハイラックスサーフと、米国トヨタが販売している左ハンの初代タコマの2台。
オーナーの2人は、SNSに流れる情報だけでは飽き足らず、本場のスタイルを極めるべく、ハワイ現地で情報収集に赴くほどの本格派。
現行車でのカスタムには目をくれず、低年式ベースでのドープなアイランドスタイルを追求している。

サーフはフェンダーのアーチモールや、国内未設定の三角窓付きドア、レアなUS純正ロールバーなど、ハイレベルなUSDMがカスタムのベース。

タコマは、足回りをUSパーツブランド、ファブテックのキットを用いたリフトアップだったり、USスーリーのラックやバンパーステッカーなど、北米仕様車にあぐらをかかぬ、現地仕様を再現し、アイランドスタイルのムードを高めている。

さらに、低年式ベースでのアイランドスタイルとしてのお約束となるのが、ハミタイセットとパツパツの引っぱりタイヤ。
トドメにアロハなシートカバーとツボを押さえたスタイリングは、現地仕様に習いながら、ハイセンスなフィニッシュを披露している。

センスの高さはSNSを通じて現地のカーガイからも賞賛を浴びるほど。
トラックシーンにおいて、アイランドスタイルもまた押さえておきたいスタイルのひとつとなりそうだ。



>>ボルト留めとなっているカーゴ部分のシェルと潔くサヨナラ。キャビン丸見えのアメリカンなトラックスタイルに一新されている。そもそもサーフのルーツはトラック。むしろコッチが正しい姿なのかも!? 「ぶっちゃけ、冬場はキビシイっす(笑)」とはオーナー。


>>ハイラックスの北米名称である4ランナーへのエンブレム交換のほか、テールレンズもUSトヨタ純正に。さらにバンパーにはハワイの車検ステッカーも。こういう小ワザがキモなのだ。


>>「ブリハイ」を象徴するグラマラスなフェンダーライン。本来、Aピラー手前にはアンテナが付いているが、US風に右側に移設している。


>>サーフには設定のない三角窓付きドアをアメリカから取り寄せ、ドアを丸ごと交換したコダワリの逸品! よりリアルな4ランナー仕様には欠かせぬポイントとなる。


>>シェルを取り払い、オープンカー状態となった後部座席後方には、入手困難なUS純正のロールバーを装着。ボードを積んでビーチに乗り付ければ、常夏ハワイの情景が浮かぶ。


>>トロピカルな雰囲気のシートカバーは、実際にオーナーがハワイで買って来たもの。


>>ダッシュボードのマットはムーンアイズ製。ステアリングは国内のサーフと同デザインだが、あえて北米のモノと付け替えているのもUSDMの本気度がうかがえる。


>>5mを優に超えるボディサイズを持つタコマ(USだとこれがライトトラックだもんなァ)。国内ではスポーツカーのイメージが強い「TRD」のロゴだけど、本国では正式にタコマのTRDパッケージが存在する。ショートベッドのため、キャリアの前側はルーフ上部にセットしている。


>>USスーリーのトラックラックもイイ感じ。バンパーステッカーはマウイ島出身の伝説的なサーファー、エドワード・ライアン・アイカウの生き方を称えた「EDDIE WOULD GO(エディなら行くぜ)」のフレーズがプリントされたものだ。


>>アロハな雰囲気満点のシートカバーは、モチロン現地のものを採用。エクステリアのみならず、インテリアまで現地のカスタム手法を取り込むのもUSDMとしてのアイランドスタイルのツボとなる。




>>サーフの足元にはミッキートンプソンの15×14J。タコマのは日本じゃあまりお目にかからぬUSブランド、ヘリオのMAXXIS 15×16J。こいつをパツパツの引っぱりで履きこなし、大胆にハミタイするのも、低年式ベースでのアイランドスタイルとしてお約束だ。現地ではオールドスクールな趣あるカスタムとして、カーガイに認知されているスタイルとなる。



>>プロコンプのキットでフロントはボディリフトで3インチ、足回りで4インチ、計7インチのリフトアップ。一方リアはロングシャックルとリーフを組み合わせて5インチアップを実現。ちなみに、チラリと見えるマフラーもUSトヨタの純正品だったりする。



>>アゲ系パーツのブランドとして著名なUS・ファブテックのキットを採用しリフトアップ。アップ幅はフロントが8インチ、リアは6インチ。デフのブラケットごと変更されるので、ドライブシャフトの角度補正も万全。さらなる完成度アップを目指し、リア側の8インチアップキットをオーダー済みとのこと。


>>アイランドスタイルを忠実に再現する2台。このスタイルにどっぷりハマったオーナー2人が、ハワイ現地で情報収集し、ひとつひとつのパーツを自分の目で吟味した努力の結果なのだ。


『カスタムCAR』2018年6月号掲載
BASE CAR:ハイラックス・サーフ/1989年型、トヨタタコマ・ダブルキャブ/2004年型
SOURCE:Customgarage PICK:SS、3S factory

PHOTO/中山幸二 TEXT/高橋陽介

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