【コンセプトは農家専用スタンス!?】ギャグか?本気か?農道4駆シャコタン・ハイゼットトラック!

Base Car:2012年型 ハイゼットトラック

       
生産から袋詰め、販売まで一貫して行う農家の3代目青年実業家が今回の主役。主な生産物のトマトを始め、キュウリや茄子、お米も生産している生粋の農業従事者だ。実はこのシャコタンハイゼットのオーナー、イベントでのアワードには興味がなく、同じ軽トラ乗りとオフ会等で足回りの話をするのが一番好き!  というお方。

 さて、こちらのハイゼット。当然農家なんで、農作業&野菜の配達用に購入した1台。無論、あぜ道を走ったりするので4駆をチョイスした。ところがどっこい、“面白そう”をキッカケに、購入から8年経ったら、まさかの4駆じゃあり得ぬ激低スタイルに。教えを乞う師匠もいなければショップに聞くでもなく、カスタムのノウハウは独学。そのほとんどはネットから得た情報だ。とりあえず「触らないとガマンできない」性分を生かし幼少期から基地作り、野菜作り、倉庫に断熱材を入れてコンクリートひいて……なんてことまで、常に何かをやり続けているモノ作り大好き人間。だからこのハイゼットも足回りの組み換えから、インナーフェンダー溶接加工までほぼ自作。ちなみにDIYの作業場所は自宅ガレージ。ここにはアーク溶接機やらグラインダー、コンプレッサー、タイヤチェンジャーなどの工具が揃っている。実は農作物運搬用に200系ハイエースもあり、こっちもCノッチ&エアサスでカスタム済み。200系を仕事用の主役にハイゼットはサブとして、シャコタンなのに農作業に大活躍だ(笑)。

 おまけに作った一輪車だって「フレーム切ったらシャコタンになるかも?」にはじまり、「ホイール変えられるし、ブレーキだって付くじゃん!! 」と万事この調子でエスカレート&暴走してマス。

 このハイゼットを畑に横付けすると近所の爺様婆様からは「これ意味あるんかのぉ?」とシャコタン具合を訝しがられるものの、乗り易さ、積み易さを激アピール。“なるほど納得”のリアクションを受けている!? らしい。高齢化によるピンチが叫ばれる日本の農業界にあっては、軽トラのシャコタン化が、若者たちへの農業アピールになるかもよ〜!





【画像19枚】カスタムポイントは足回り。タイヤとベッドの干渉部分は自作でカットしたんだとか。軽トラだけじゃなく、農具の1輪車もシャコタン化!?全貌はコチラ!



>>極低ロワードのためベッドの干渉部分は自作でカット。



>>さらにフロント含めフェンダーへの干渉がバカにならんということで、荷台に載せる農作物の重量は約100kgまでと決めているんだとか。


初出:カスタムCAR 2018年11月号 Vol.481

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2012年型 ハイゼットトラック
Special Thanks:オートモティブ グレイス

PHOTO / 南井浩孝 TEXT / 木村隆之

RECOMMENDED

RELATED