【ビーチが似合うカスタムマシン】薪運搬車として買ったキャリイトラックがここまでファニーなルックスに!

Base Car:2004年型 キャリイトラック(DA63T)

       
カラッと晴れ渡った海辺にたたずむライトブルーの車体。でっかいオフロードタイヤにフロントガードバーと、まるでちびっこウニモグばりの迫力を漂わせるこのクルマの正体は、スズキの軽トラ、DA63Tキャリイ。その姿を見ていると、荷台にサーフボードを積み込んで、お気に入りの波乗りスポットへGO! な〜んてワクワクしたイメージが思い浮かぶけど、日頃積んでいるのは実は薪。

「もともと自宅に設置している薪ストーブ用の薪運搬車として買ったハズが、昔の仲間と一緒にアレもコレもとやってるうちに、こんなカタチになっちゃって。カスタム作業のため2年近く工場に入りっぱなしだったので、その間、どうやって薪を運ぶの! って、ヨメさんからチクチク怒られてました(笑)」と語るのは、オーナーさん。

 ベースにキャリイを選んだ一番の理由は、ロングホイールベースで見た目がカッコいいのと、フロントオーバーハングが短いセミキャブ型で、比較的大径タイヤが履かせやすいから。とはいえ、ココまでのサイズだと、車高を少々上げてもすんなり押し込むのは不可能。車体に履かせては干渉個所を探し、電動カッターで削ってスペースを稼ぐという超アナログな作業を繰り返したとか。またご覧のとおり、左のアオリ部分は開閉機構をなくしたパネル型として、キャビン部分と一体化したようなラインが形成されている。これはエルカミーノやランチェロのようなスタイルを意識したからだ。

 シャシーの加工やサイドパネルのプレスラインの造形など、よくよく見れば荒削りな部分もないワケではないが、それは正直どうでもイイ話。昔なじみの仲間と集まって日夜ワイワイしながら作り上げたことが楽しいワケで。その甲斐あって、完成形は文句ナシに男前なのだ!





【画像9枚】カスタムポイントはキュートなルックス。縞鋼板のスキッドプレートとガードバーの採用でファニーな顔に大変身!全貌はコチラ!



>>ヴィンテージライクなエンケイバハに、27×8.50(外径668mm)というファットなタイヤ、マキシスのバックショットを装着。ビス留めのオーバーフェンダーがスパルタンな雰囲気をより一層強調させている。



>>インテリアは大胆なレッド。フロアとドア内張りは縞鋼板仕上げだ。ゴールドのステアリングやサイドブレーキレバーも強烈なインパクト。その他、ダッシュボードはエアコンの操作パネルを下側に移設し、カーナビのモニターを見やすい高さに持って来ている。


初出:カスタムCAR 2018年8月号 Vol.478

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2004年型 キャリイトラック(DA63T)

PHOTO / 内藤正美 TEXT / 高橋陽介

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