【RX-8】不遇のマシンに新たな息吹を!これぞ間違いなく異端のシャコタン!

Base Car:2006年型 RX-8

       
クルマの人気は、搭載するエンジンの型式によって大きく左右される。例えば同じ車種でもターボとNAではその価値は雲泥の差。特にスポーツカーともなればその傾向はより顕著で、遅いエンジンが搭載されるモデルは、無価値とまで断言されてしまうほどだ。

 そんなエンジン至上主義のスポーツカー市場で、RX-8はマツダ最後のREマシンとして誕生。デビュー直前には新世代スポーツカーとして、特別な期待が寄せられたのは懐かしい記憶。しかし排ガス規制強化によってエンジンパワーが大幅ダウン。FD3Sと比較するとパフォーマンスは比較にならず、チューニングユーザーからは妥協の産物と酷評される始末。スタイリングはいいけれど……、と残念がる声も少なくはなかった。

 そんな不遇のRX-8に新たな息吹を与えたのがRE&ドリフトマシンを得意とする「ガレージYAMAGUTI」。RX-8のスタイリングに惚れ込んだ代表が、ネガティブ要素を一掃して気軽に使えるハイパワーマシンに作り変えたのだ。その最大のポイントがエンジンスワップ。パワーと耐久性に定評があるトヨタの1JZ-GTEに換装&タービン交換によって、安心してスポーツ走行を楽しめる450ps仕様にアップデート。

 もちろん生粋のREファンからは邪道ともいわれかねないこの暴挙。しかしRX-8のスタイリングを気軽に楽しむなら、耐久性の低いREにこだわる必要は一切なし。むしろ公認取得の合法チューンとしては、最上級のコスパであることは間違いない。トドメにパンデムのボディキットをセットして、お気に入りのスタイリングをさらにブラッシュアップ。パフォーマンスと信頼性、そしてスタイリングの3拍子がそろった、これぞRX-8の理想形なのだ!





【画像8枚】規制強化によりパワーダウンしてしまったRX-8。それを覆すエンジンがトヨタの1JZ!エンジンの詳細やこのマシンの全貌はコチラ!



>>パンデムのワイドボディキットとの組み合わせはまさしくイマドキ。走りも考えた生足セッティングを加え、RX-8を妥協しないスポーツカーに進化させている。



>>REの名残ともいえるマフラーはRE雨宮製をセット。触媒などフロントパイプ以降はRX-8用を使用するため、排気系の変更とセッティング次第でさらなるハイパワー化も狙える。


初出:カスタムCAR 2018年6月号 Vol.476

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2006年型 RX-8
協力:ガレージYAMAGUTI、プレミアムジャパンTIC

PHOTO / 藤井元輔 TEXT / 渡邊大輔

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