【過激ジャーマン・スタンス!!】ポルシェ・オマージュを込めた永遠の定番124クーペ

       
メルセデス好きに「一番好きなモデルは?」なんて聞けば、かなりの高確率で候補に挙がるW124(このクルマはクーペなのでCネ)。デビューから20年以上経った今も、新型が出るたびに引き合いに出されるほどだ。乗り味や剛性感、リアルウッド仕立てのインパネなど話題に事欠かないモデルではあるが、なんといってもトップグレードにバーフェン&V8搭載の500Eを置き、それをポルシェが開発&生産していたという事実が、ファンの心を今なお惹き付ける。



前車E36ではナマ足+アウトリップの過激なスタンスを披露したオーナーが、今度はピラーレスのクーペに乗りたいとC124を選択。ナマ足にはない快適性を求め、今回はエアサスを導入した。やりたかったのは、ナローボディで500E意識のポルシェ・オマージュなスタイリング。こう書くとヤヤコシイが、要するにノーマルのスタイリングを崩さず、エアサス&ポルシェ・アロイで個性派スタンスを描き出すコトが狙いだ。



イチから自分で組んだエアサスと、国産車用アームをあーでもないこーでもないと流用して描いた美しい足元には、初代911が履いたフックス製アロイをオマージュしたロティフォームFUCをセット。現代風に鍛造3ピースにアップデートされており、鍛造アルミの質感を引き立てるフルポリッシュ仕様がギラギラと存在感を主張する。また、純正然としたボディカラーは、実はパナメーラの純正色でオールペン。ポルシェオマージュはここでも表現されているのだ。



一転、124好きが愛してやまないインテリアのウッドパネルはノーマル色を一掃。メルセデス感無視のツイード生地に張り替えるなど、ある面でW124至上主義へのアンチテーゼを込めた反逆的カスタムとなっているのだ。



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『カスタムCAR』2017年2月号掲載
BASE CAR:メルセデス・ベンツ 300CE-24 1992年型
SPECIAL THANKS:APガレージファーレンオートカラーズ

PHOTO/浦野浩之

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