夢特急III 色彩豊かな箱3面画がモダンな鏡面パーツ群に映える

フロントパネルで異彩を放つバスマークには「夢特急Ⅲ」のニックを刻んでいる。

       


哥麿会に所属するオーナーの愛車・夢特急Ⅲは、15年以上の歳月をかけてコツコツとアートアップを図ってきた絢爛豪華なフルアート車。哥麿会会長から譲り受けた’80年代製のシートキャリアを筆頭に、パーツ&ペイントにこだわりを凝縮した1台だ。

注目のキャブ回りには、鋭利なサイドスリット×3本が目を引くラッセル戻しを装着。前面や側面に組み合わせたアンドンは、名匠すずき工芸の秀作品で統一している。また、キャブルーフで異彩を放つ4段ハチ巻きシートキャリアは、側面にあしらったメッキの菊紋が文句なしの高級感をアピール。’80年代製と思えないほど良好なコンディションは手入れのたまものだろう。丸棒菱チップをあしらったミラーステーや舟型バイザーはもちろん、バイザー上方の真鍮のコンボイホーンも、マニア垂涎の逸品だ。

一方の箱回りは、老舗のマッドペインターズが手腕をふるった箱3面ペイントが目玉ポイント。「源氏物語」を題材にした古風で麗しい作品は、道行く人を魅了するに十分な仕上がりで、レトロモダンなスタイルの構築にひと役買っている。「これからもバランスよく飾っていきたいです!」と意欲満点だ。

【写真6点】小粋かつハイセンス。

カミオン2012年6月号トップアートをもとに再構成

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