福ちゃん 抜群のトータルバランスと妖艶なペイントが高次元で融合

思わずドキッとさせられるリアペイントは、マインド美術室の作品。女性の表情が何ともいえない。

       


シンプルななかにも華があり、なおかつ仕事ができるクルマであるというコンセプトに基づいて、アートクラフトがトータルコーディネートした福ちゃん。単一ショップがすべて担当したこともあり、クルマ全体のバランスのよさは街道でも注目の的だ。

トップパートは、側面をパイプで組んだ平型バイザーと角おこしパイプのミラーステーによるコンビネーションで魅せながら、キャブボトムにはビッグサイズの舟型バンパーを装備する。バイザー、ミラーステー、バンパーの張り出しがきれいにそろえられ、その均整のとれたバランスには文句のつけようがない。また、アンドンをすべてミラー板として色の突出を抑え、大型パーツを採用しながらもスッキリ仕上げたところもポイントだ。

また、フロントバンパーからサイドバンパー、リアバンパーと、すべて高さと幅がそろえられたアンダーパートは安定感抜群。ここに組み合わされたワンオフの前後フェンダーも、クルマ全体のバランスが考え抜かれたツウ好みの絶品パーツへ仕上げられている。

リア観音扉は、女性ペイントに定評のあるマインド美術室が『妖艶な女性と女性を守る竜の姿』をリアリティたっぷりに描き上げた。全体にこれだけのアートをまといながらも、食品輸送に奔走するオーナーは、熱いアート魂で、今後も走り続けるに違いない。

【写真6点】ツウ好みの絶品パーツ。

カミオン2011年8月号トップアートをもとに再構成

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