美由紀丸 いぶし銀のレトロパーツとすずき工芸作品の秀逸コラボ！

カミオン編集部 2023/08/12

自営で塗装業を営むオーナーが手塩にかけている愛車は、当初は仕事車として利用していたそうだ。しかし、装着パーツが増えていったため、のちにイベント仕様車へとシフトし、荷台も平ボディから箱に載せ換えた。

　　　　　　　

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「周りに派手系のトラックが多かったので、自分は好きなレトロを追求しました」という言葉どおり、全身に古き良き時代のアート車を彷佛とさせるパーツが目白押し。なかでも、前面に丸目フォグランプ、天板に手すりパイプを組み合わせたフロントバンパーをはじめ、フロントパネル中央に備えた山型アンドン、その両サイドに配した弁当箱、330ヘッドライト（カバーはバス用）など、レトロテイストでまとめ上げたフェイス周りのコーディネートは見応え満点。

また、丸リングをあしらったメッキミラーステーや、前面を起こした平型バイザー、ウロコステンレスを基調に組み上げたシートキャリアなど、アッパーセクションに組み合わせた大型パーツ類も、伝統的なアートの系譜をなぞる秀作ぞろいで、出色の存在感をアピールしている。

一方、FRP素材のバスロケットを搭載した箱周りでは、箱の両サイドに「波」と「鯛」、リア観音扉に「恵比寿さまと大黒さま」を描いた堂々たる箱3面ペイントが目玉のビューポイント。手腕をふるったのは名匠のすずき工芸で、構図、タッチ、カラーリングのすべてにおいて、ピカイチのセンスと技術力を披露。

キャブ周りに目を移しても、丸アンドンや手すりパイプとのバランスに配慮しつつ、ドアのデッドスペースにご自慢の筆を走らせている。なお、撮影後には箱内部に部屋を製作したとのこと。家族そろってイベントに出かける機会が、これまで以上に増えていきそうだ。

【写真7点】いぶし銀のディテールメイク。

カミオン2008年11月号トップアートをもとに再構成

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