紅蓮乃華×龍皇丸 アートの方向性が異なるからこそ対抗心が燃えるベテラン同志!

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2009年7月号では、上方の三菱ふそうデコトラダンプが登場!

       

不景気に負けじとアートに情熱を燃やす!

紅蓮乃華さんと龍皇丸さんは兵庫県に拠点を置くベテランのダンプ運転手だ。手塩にかけている愛車は飾りの方向性こそ違えども、大型ダンプで日々建材を運びながらアートに情熱を傾けるトラッカー同士、常に意識しあっている間柄だ。

「龍皇丸さんの人柄? 見かけは怖そうですし、初めはいかにも『一匹狼!』という感じで近寄りがたかったですが(笑)、話をしてみると、すごく優しい方だということがわかりました。平成3年型という古いベース車に乗られていますが、ベース車の原型をうまく残しながら、それでいて、ありきたりのスタイルとは一線を画すオリジナリティを追求している点に好感をもちました」。

一方「この不景気に自分の会社を切り盛りしてる紅蓮乃華さんには感心します。甲斐性がなくてはできないことですから。飾りのほうも常に注目させてもらっています。自分はどちらかというと、みた目勝負のスーパーアート系でいきたいほうだけど、紅蓮乃華さんのダンプは細かいところまでていねいに作り込んである。自分のダンプとはまた違う魅力を秘めた飾り方なので、いろいろと勉強になります」とのこと。

「仕事上の制約も少なくないなかで、あのスタイルでとおしているところがスゴい。これからも自分流を貫き続けてほしいですね」といえば「紅蓮乃華さん流もぜひ(笑)。景気の風向きは厳しいですが、お互いにブレーキを踏まずにがんばっていきましょう!」。

ふたりのアートに対する気持ちは、ベテランながらまだまだエッジが立っている。




気品あるパーツで彩ったスタイリッシュな注目車!

砂を積んで主に神戸エリアを走っている紅蓮乃華さんの愛車は、トータルバランスを重視しながら、全身をスタイリッシュに飾り上げた注目のアートダンプだ。
キャブ周りの目玉ポイントは、前面に縁起のいい「松竹梅」の柄を抜きで表現した平型バイザーと、六芒星型のチップでデザイン性を高めた6角パイプ2本仕様のミラーステー。バンパーを含むメッキパーツ群とのコンビネーションはもとより、粒子の細かいアストロフレークを混ぜたシルバーキャブとのカラーマッチングも上々だ。
また、エッチング風の柄入りステンレスで造作したオーバーフェンダーや、6発入りの丸テールボックスを3か所に設置したリア下周りなど、荷台周りにも魅力的なビューポイントを多彩に用意。撮影後にはフロントバンパーをキャデラックタイプに変更したそうで、今後はプロテクトップにアンドンを収める予定だというから期待したい。




攻撃的パーツで構築したド迫力スタイルが魅力!

トラック運転歴20年の龍皇丸さんが手塩にかける愛車は、オリジナリティを追求しつつ、仕事車としての限界に挑戦し続けている気鋭のアートダンプだ。

姫路架装のセンスと技術力が冴え渡る大型キャブパーツは、前面に3段分のアンドンスペースを設けた可動式ラッセル戻しバンパーを筆頭に、前面に白いカラーパネルを組み合わせた平型バイザー、極太の角おこしパイプ2本仕様のミラーステーなど、独創性と迫力を兼ね備えた秀作モノが目白押し。ミラーステー上方に配した赤色回転灯も目を引くポイントだ。

また、荷台周り随一の見どころとなるプロテクトップは、前面にアンドンやマーカー、側面に鋭利なスリットを組み合わせるほか、最上部に独創的なデザインで角おこしパイプを採用することにより抜群の存在感をアピール。中央と左右に3連角テールをレイアウトしたリア下周りも見応え十分で、今後の進化からも目が離せない1台だ。

【写真8点】仕事車の誇りが宿る。

カミオン2009年7月号ザライバルバトルをもとに再構成

RECOMMENDED

RELATED