二代目世界乃黒幕 古き良き時代を彷佛とさせる美麗レトロスタイルを構築!

秋田県の老舗アートカンパニー・藤勝の看板車としても有名だ。アートトラッカーの先駆者的存在の父に影響されて、小さいころには映画『トラック野郎』シリーズを観るため劇場にかよっていたオーナーらしく、愛車のスタイルのテーマはずばりレトロ。伝統的なアート車を彷佛とさせる装いは、東北界隈で評判を呼んでいる。

       



バラエティに富んだキャブパーツのなかでも出色の存在感を放つ舟型バンパーは、前面に山型アンドン×2枚、天板に「手すりパイプ+小型マーカー」を組み合わせることにより、レトロな雰囲気を好アピール。

また、コの字タイプのミラーステーや、前面にマーカーを2列で並べた平型バイザーなど、キャブトップに組み合わせた大型パーツ類も、ツウ好みなレトロルックで統一している。ほかにもフロントマスク中央で異彩を放つ鷲のレリーフをはじめ、弁当箱やグリルアンドン、ウロコステンレス製の寝台窓やドアバイザーなど、キャブ周りにはみごたえのあるレトロアイテムが目白押しだ。

一方、波板仕様の荷台周りは、プロテク背面に“火消し”のペイントを描くほか、アオリにはひと際目を引くすずき文字(社名)を採用。また、ウロコステンレスと丸パイプを組み合わせたサイドバンパーや、“台貫無用”のアンドンを配した小型バンパー、30年近く前の製品だという三菱純正の泥除け(“侍”の姿が描かれている)など、アンダーセクションにも魅力的なビューポイントを多彩に用意する。

現在は日野ZMグリルへのスワップを検討しているという。今後の進化から目が離せない注目のアートダンプだ。

【写真6点】ツウ好みなレトロルック。

カミオン2008年9月号トップアートをもとに再構成

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