鬼神丸 アグレッシブな大型パーツ群とペイントで魅了する三菱ふそうキャンター

なんと、このクルマのオーナーは弱冠17歳。もちろんトラックの運転はまだできないが、アートへの思いは断ちがたく、両親を説き伏せて念願のアートトラックを手に入れてしまったのだそうだ。その愛車は、美しいペイントとシャープなデザインのアートパーツをまとったみごとな1台だ。

       



まず注目すべきは、トップパートだ。キャブロケットと山舟型バイザー、3D形状のミラーステーを組み合わせて攻撃的なフォルムを形成している。

山舟型バイザーは最上段がアンドン、その下にストロボを内蔵した6角筒出し、さらに最下段にLEDレインボーマーカーを備えた筒出しを11発装備する豪華仕様。キャブロケット先端にもストロボを搭載しており、華やかさ満点のナイトシーンを披露する。

トップパートと同様にアグレッシブな印象を与えるのが、アンドン面積を大きく取ったラッセルもどしバンパーだ。セットしたアンドン板はすべて紫のぼかしタイプで統一。上面左右やナンバー枠に設置した飾りにもアンドンがプラスされ、ナイトシーンの演出力の強化にも抜かりはない。

そして、プロテクを含めた荷台4面には、名匠のマインド美術室のペイントをフィーチャー。サイドアオリに“龍”、プロテク背面に“歌舞伎”、リアアオリに人気アクトレスと、趣の異なったモチーフをソフトな色使いとタッチで活写し、どれもがみごたえあふれる傑作といえる。

両親と先輩トラッカーのおかげで、あこがれのトラックを手にできたと語る。本当のトラッカーになって再登場してくれる日も遠くはないだろう。

【写真7点】モダンテイストをアグレッシブに表現!

カミオン2008年6月号トップアートをもとに再構成

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