航大丸 ペイント&アンドンワークで華やかなスタイルをいすゞエルフで追求!

航大丸は平成元年式のエルフをベースにしたイベント車だ。地元のアートファクトリーのクールカーズの手腕を借りながら、コツコツと飾り上げてきた秀作アート車をみていこう。

       



フェイス周りをフルメッキで仕上げたキャブには、ワンオフパーツを積極的に採用する。なかでも、走行性に配慮して厚みを抑えたラッセル戻しバンパーは、その前面に娘への愛情を表現したアンドン、両サイドにオレンジのナマズマーカーを採用するなど、ディテールにも見どころを用意。

前面上段に配したクリアの角フォグは、フロントマスクを彩る角目4灯と相まって、独創的なフェイスルックを好演出している。また、前面に華やかなアンドンを組み合わせた2段舟型バイザーや、菱チップをあしらったミラーステーなど、キャブトップにも存在感のある鏡面パーツをコンビネーション。量感に富んだバスマークにはニックネームを刻んで注目度を上げている。

一方の荷台周りは、オリジナルデザインのカラーパネルを配したサイドバンパーをはじめ、肉厚なバスフェンダー、10発の角テールをレイアウトしたリア下周りなど、ボトムセクションに魅力を注入するコーディネートが秀逸だ。

また、エアブラシ平山の筆致が光るペイントワークは、アオリにモノトーン調の“龍”、ケツブタに喜枝さんのフェイバリットアーティストをフィーチャーして、タイプの異なるモチーフ&作風をバランスさせながら、他車と一線を画すオリジナリティをアピールしている。

【写真7点】走行性に配慮して厚みを抑えたラッセル戻しバンパーなど精悍なパーツ群。

カミオン2008年7月号トップアートをもとに再構成

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