車格以上のビッグパーツを多投しレトロデコトラの新境地を開拓したいすゞエルフ

オーナーは昔ながらの飾りが好きだが、単なるレトロでは今や個性がないと大型パーツを多投。オリジナリティあふれるシルエットをもった、新感覚のレトロアート車を作り上げた。

       



最大の特徴となっているのが、前後に大きく張り出したバンパーだ。フロントがキャデラック、リアは舟型と、あくまでも基本はレトロなのだが、その張り出し量は前1m20cm、後40cmとハンパではなく、強烈な存在感を獲得しているのだ。

さらにフロントバンパーには、ストロボライトやパイロットランプといった電飾アイテムを投入。ディテールにおいても、しっかりみどころを用意している。 最近完成したばかりというリア周りは、丸テールを5発導入してレトロムードを強調。だが、実はこの丸テール、角テールを筒出しによって丸くみせているというものなのだ。

このあたりにも、独創性を追求してやまない和田さんのアートへのこだわりがよく表れている。 この前後の巨大バンパーとうまくバランスを取っているのが、ミラーステーとサイドバンパーだ。ミラーステーを大きく前方に張り出し、サイドバンパーを太いものにすることで、前後のバンパーと絶妙にマッチさせてクルマ全体のシルエットを安定感あふれるものにしているのだ。

そして、オーナーのこだわりの一品といっていいのが3連のマフラー。元々は煙突タイプだったものを、マニホールドから加工して作ったというハンドメイド作品でもある。
現在は、アオリに文字ペイントが入るなどさらなる進化を遂げているという。レトロの新境地を突き進む唯我独尊車がみせるであろうセカンドフェーズに、期待せずにはいられない。

【写真7点】サイズだけでなくクオリティの高さも必見!

カミオン2008年3月号トップアートをもとに再構成

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