久美丸 アイデアパーツと縁起のいい絵で唯一無二の独創スタイルを築く三菱ふそうキャンター

鹿児島県に拠点を置くアートクラブの龍桜船団に所属するオーナーが、キャンターベースのダンプで、個性とボリュームを兼ね備えたアートアップを展開。約6年間をかけてコツコツと完成度を高めてきた。

       



実力ファクトリーのミナイのワンオフパーツとハンドメイドパーツをバランスよく組み合わせながら構築したスタイルは、キャブ周りと荷台周りにそれぞれ魅力的なアートポイントを用意。

なかでも、電動可動式のキャデラックバンパーをはじめ、菱形棒チップをあしらったミラーステー、2段平型バイザ−、4段ハチ巻きシートキャリアなどで武装したキャブ周りのアートは、申し分のない量感と個性で周囲に独創的なルックスを好アピールする。

一方のデカ箱周りは、特大アンドンや2段ハチ巻きマーカー、鳥カゴ風の角パイプデザインなどを組み合わせたプロテクトップが大きなみどころとなるほか、アオリの最上部にも同じく鳥カゴ風の角パイプデザインをコンビネーション。電飾ボックス化を図った3段タイプのサイドバンパーもビジュアルポイントとして、文句なしの異彩を放っている。

なお、鮮やかなカラーリングで観る者を魅了するデカ箱3面のペイントは、イマヨシ工芸がエアガンを握った秀作で、箱サイドに地元のシンボル“桜島”と縁起モノの“七福神”、リア観音扉にも同じく“七福神”を描いており(リア観音扉の背面にも異なるタッチで“七福神”が描かれている!)、このクルマの大きなアピールポイントとなっている。

オーナーいわく「最近はハンドメイドを中心に、地道にアートアップを図ってます」。鹿児島を代表する注目度◎の小型ダンプである。

【写真7点】申し分のない量感と個性で周囲に独創的なルックス。

カミオン2008年2月号トップアートをもとに再構成

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