トップアート 地元が生んだ名車への思いを込めたパーツで華やかに飾り上げる ゆ印丸

銚子が生んだ名車、一正丸のスタイルを再現したシートキャリア。

       



平ボディから箱への載せ替えを敢行しアートに一段と磨きをかけたオーナーは、ウロコステンレスを多用し子どものころに憧れた’80年代を思わせるスタイルに仕上げた。

オーナーが育ったのは、一正丸や由加丸といった数多くの名車を排出した千葉県銚子。

「どうしても好きな飾りは名車が培った伝統のスタイルになります」と笑う。景勝地を描いたリアペイントで地元愛をアピールするほか、珠玉のパーツでクルマを彩る。

シートキャリアとキャブハシゴは一正丸のスタイルを忠実に再現。デザインはもちろんサイズまで一正丸のパーツを再現したこだわりの逸品だ。

平型バイザーのサイドまで回り込んだマーカーや高速ミラーを下に配置した菱抜きミラーステーなど、由加丸へのオマージュを込めたスタイルも採用。完成度の高いトップパートを構築している。

キャブ前面はKTMガレージがスムージングを施したフロントパネルとY30用ヘッドライトでイメージチェンジ。キャデラックバンパーを組み合わせて力強さをプラスしている。

またサイドバンパーやバンパーアンドンの文句は先方の許可を得て当時の一正丸を踏襲したそうだ。加えてこのクルマのゆ印丸のトレードマークといえる「千葉県漁連」の文字ペイントを採用。すずき工芸ならではの豪快な波絵も加わり、アート車らしい華やかさと故郷への熱い思いを見事に表現。高い完成度を披露している。

各所の写真はコチラから。

写真:岡崎雄昌 文:CAT菱川

カミオン2019年6月号をもとに再構成

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