和丸vs寿紋丸 中国山地を挟んでアートに燃える2t箱車の兄弟分!

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2009年3月号では、チャリティ撮影会で注目を集める三菱ふそうキャンターと日野レンジャー2!

       

出会いから10年続く楽しくも緊張した関係!

鳥取県の和丸さんと、岡山県の寿紋丸さんは、ともに2t箱車ベースのフルアート車を駆るトラッカー。今から10年前に知り合ったふたりは兄弟分にして良きライバルの関係を育んできた。

「寿紋丸さんの第一印象ですか? 『めちゃめちゃ飾りが好きな人だなー』って(笑)。絵も入ってて、パーツもフルで付いてましたので。憧れたというか、『オレもいつかこんなふうに飾ろう!』って、大いに刺激を受けました。飾りの趣味が合うこともあって、ずいぶんかわいがってもらいました。あのレベルにはなかなか追い付けませんが、頑張って追いかけているところです!」と和丸さん。

一方「和丸くんと初めて会ったときは『イキのいいのが入ってきたなーっ』という感じやったね。トラックはポイントを抑えて、カッコいいバランスで飾っとると思うよ。あの鉄仮面とか、正直、欲しいなーって思うもん(笑)。ライバル心? ボクはバリバリもっとるよ。というか、近くに和丸くんのような存在がいるから、楽しくも緊張感をもって飾りと向かい合えとる気がするな」。

ふだんはなかなか顔を会わす機会がないというふたりだが、イベントで一緒になることは多いという。「お互いに子どもがいて、そっちはそっちでお金がかかるけど(笑)、地道に飾りを頑張っていこう!」とエールを送る寿紋丸さんに対し、「負けずに付いていきます。中国地方の2t箱車を盛り上げていきましょう!」と和丸さん。見事な飾りっぷりを披露する2台のランデブーは、今年も中国エリアのイベントをにぎやかにしてくれそうだ。




ド派手なペイント群と秀作パーツが高次元で融合

寿紋丸は、オリジナリティ豊かなペイントと独創性満点のワンオフパーツ群を組み合わせた傑作フルアート車だ。 お兄さんと弟さんが名乗る「せとふじ工芸」が手腕を振るった注目のペイントは、箱の両サイドに「鯨とイルカ」、リア観音扉とキャブ周りには、人気アニメのキャラクターを選択。力強いタッチと明るいカラーリングのマッチングが功を奏し、エンターテインメント性に優れた装いをアピールしている。

また、量感十分なシートキャリアを筆頭に、角おこしパイプ3本を組み合わせたミラーステー、前面上段にカラフルなアンドンを収めた舟型バイザーなど、キャブ周りに装着したパーツ群も見応え十二分だ。そのほか、マーカーやLED、筒出しステンレス、菱チップなどを駆使したディテールメイクのかずかずも秀逸で、一度みたら忘れられない、ビジュアルインパクト最大級の1台だ。




高品位なパーツと箱絵で特大の存在感を獲得!

和丸さんが駆る愛車は、重厚にして迫力満点の箱3面ペイントと、独創性満点のハイセンスな大型パーツ群で全身をコーディネートした注目車だ。

せとふじ工芸がエアガンを握った注目の箱3面ペイントは、「龍」や「般若」をモチーフにした躍動感あふれる傑作で、雄渾な筆致と卓越したカラーリングで、観る者を魅了する。また、家族思いな和丸さんらしく、「龍」が握る珠には、息子さんの名前からひと文字ずつ取って、「勇」や「晃」の文字を刻んでいる。

一方、3段ハチ巻き仕様のシートキャリアをはじめ、ミミに花柄を模した独創的なチップをあしらった舟型バイザー、精悍なラッセル戻しバンパーなど、表工作所がワンオフした大型パーツ陣もみごたえ十分。米山さんご自慢の鉄仮面は、高級乗用車を彷佛とさせるデザインで、他車に類をみないルックスを好アピールしている。優れたトータルバランスでも周囲から一目置かれている人気のクルマだ。

【写真8点】エンターテインメント性に優れた装い!

カミオン2009年3月号ザライバルバトルをもとに再構成

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