【刑事ドラマ旋風】横浜をクール&スタイリッシュに駆け抜けた破天荒で情に厚い2人の刑事|日産 レパード アルティマ&日産 レパード アルティマ V30ツインカム【1】

日産 レパード アルティマ&日産 レパード アルティマ V30ツインカム

       
【80年代 刑事ドラマ旋風 あぶない刑事】 日産 レパード アルティマ&日産 レパード アルティマ V30ツインカム vol.1

「あぶない刑事」の主人公はタカとユージこと鷹山敏樹(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)、周囲を固めるのは芸達者な助演陣。ときに豪華ゲストも登場し、今や一線級で活躍する俳優も端役で出演していたりする。しかし、さらに忘れられない存在が日産レパード(F31)だ。主役はタカとユージとレパード、と言い切るファンも少なくないだろう。今回、おもにTVシリーズで活躍した前期ゴールドメタリック2トーン(#536)と後期ダークブルー2トーン(#4G4)を紹介するが、その前に「あぶない刑事」を、改めてクルマ好き目線で振り返りたい。
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 とにかく“あぶデカ”は日産31世代の天国だ。F31以下、Y31セドリック/グロリアやR31スカイライン、「くうねるあそぶ」「お元気ですかぁ」なんてアドリブも引き出したA31セフィーロ、 “松村課長(木の実ナナ)の愛車”Z31などが総登場し、どれもカッコいいのだからたまらない。とはいえ、やはり主役はレパード。金の前期アルティマと紺の後期アルティマターボがメインとなるが、それ以外にも、数台のレパードが登場している。

 もっとも有名なのは劇場版第一作、ダークブルー2トーン(#538)の前期アルティマだろう。冒頭、横浜駅西口のビブレ前でタカとユージがナンパするシーンは、このカラーの艶っぽさが際立つ名場面(?)だ。ちなみに、#538のレパードは、これ以前に松山ロケの第13話でXS‐Ⅱが使用された。また、仙台ロケの第49話で使われたのは、#536のXS‐Ⅱだ。

 趣向を凝らしていたのは第27話だ。勝俣州和演じる犯人が乗るのが、なんとZ10ソアラの後期! このライバル対決ともいえるカーチェイスは、クルマ好きなら思わずニヤリとするところだろう。

 これらの各シーンを引き立てるのが、舞台である横浜の景色。華やかさと猥雑さが共存する街は、スタイリッシュであぶない2人に似合いすぎる。もちろん、彼らとともに駆け抜ける、とびきりイカしたクルマにも。

 劇場版「さらばあぶない刑事」でのレパード再登場シーンは、ファン積年の夢が叶った瞬間だった。桜木町での“最速上映”では拳を握り、涙すらした。しかし、30年の伝説への惜別の時でもあった。だけど、これで終わりだとは思えない。思いたくない。今でも横浜の街を、“あぶデカ”のBGMを流しながら走っていると、テールを振りながら横合いから飛び出してきそうな気がするのだ。金色に輝くレパードが……。
【画像21枚】ダッシュボードやスイッチ類、カーペットなど、どこを見ても新車のようなコンディションのインテリア。ステアリングはレザーで巻き直し済



>>前期のボディカラーは当初、クリスタルホワイト、ダークブルー2トーンもあったが、なかでも人気だったのがゴールド2トーン。スタイリッシュなクーペボディと上品なカラーのマッチングが抜群。



>>大型バンパーの採用で、高級感の雰囲気がさらにアップ。純正のアルミホイールはオーバーホール済で、新車のようなコンディションだ。

【2】へ続く

日産 レパード アルティマ&日産 レパード アルティマ V30ツインカム(全3記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:KOUICHIRO SEKI/関耕一郎、Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野陽

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