平均速度223.345km/hという金字塔 初代スバル・レガシィ
1989年1月21日、アメリカ・アリゾナ州フェニックスで、デビュー前のレガシィセダンRSが、10万キロ耐久走行における走行平均速度223.345km/hを達成、FIAの連続走行・世界速度記録の国際記録(当時)を樹立した。
これは燃料補給やメンテナンスなどのロスタイムも含めた19日間で達成した速度記録である。
走行開始は1989年1月2日。
21日のゴールまでに要した時間は、447時間44分09秒877。
日数にして19日間だった。
その記念すべきゴールは、レガシィ、そしてEJ20という、長くスバルの根幹となる車種とエンジンの華々しいスタートでもあった。
挑んだのはカテゴリーBという、量産車ないし量産試作車のカテゴリー。
スタンディングスタートによる計測方法で、その記録は2005年にメルセデス・ベンツE320 CDが225.903km/hをマークするまで、16年に渡り破られることはなかった。
2016年3月27日(日)、スバル研究実験センター(栃木県佐野市)にて開催されたSUBARU FAN MEETINGでは、展示および走行展示が行われた。
30年目の2019年、EJ20エンジンの生産終了がアナウンスされた。
そして昨日、2020年1月20日、報道関係者等を対象に「SUBARU 技術ミーティング」を開催。
スバルは「2030年代前半には、生産・販売する全てのSUBARU車に電動技術を搭載」という発表を行った。
レガシィの記録達成から30年目。
そのラストデイ。
新しい世代への息吹をメーカー自らが発表するにはうってつけの日だったのかもしれない。
text:Norio Furukawa/古川教夫 photo:SUBARU/スバル
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