読者が選ぶ国産旧車人気トップテン2016【Vol.2】
ランキング1位〜5位の発表!
ノスタルジックヒーロー本誌にて2年に一度行っている人気の巻頭特集、その2016年版を振り返ってお届けする。
トップ10のデータの基となっているのは、毎号にわたって本誌157〜158ページに掲載している「ノスタルジックヒーロー プレゼント応募&アンケート用紙」のQ10「好きな旧車ベスト3をあげてください」への回答。
その国産車①に書かれた車名について、データを集計した。
読者の皆さんが好きな旧車は、当時、果たして人気トップ10に入っていただろうか。
▶▶▶【画像21枚】読者が選ぶ国産旧車人気トップテン5位〜1位の車両たちいよいよ2016年、上位の発表だ。
【1】から続く5th510 BLUEBIRD[ 510ブルーバード ]4thTOYOTA 2000 GT[ トヨタ2000 GT ] 今回も、走りの質が高く、デザインも当時の最先端を行っていたスポーツモデルが上位を独占している。読者からもっとも多くの支持を得て、安定した人気を誇っているのがスカイラインだ。レースと同じように常勝を誇り、トップを快走しているのが「ハコスカ」のニックネームで愛されているC10スカイラインである。国産旧車界の横綱に君臨して連勝記録を伸ばした。
GT‐Rを頂点とするC10スカイラインは、時代をリードする卓越したメカニズムに加え、個性的なデザインに魅了されるファンが少なくない。2ドアハードトップだけでなく、大人の香りを漂わせる4ドアセダンも人気者となっている。現役のときを知らない若い読者や外国人にもファンが多い。
大躍進を遂げ、第2位の座を手にしたのは、ハコスカからバトンを託されたC110スカイラインだ。「ケンとメリー」のキャッチフレーズを掲げて登場したが、これまではトップ5の圏外だった。ハコスカが偉大すぎたため、これまでは過小に評価されていたのである。が、旧車イベントなどで見る機会が増えたし、北米のマッスルカーブームも後押ししたのだろう。若いファン層を中心に人気急上昇で、GT‐Rの希少性も順位を押し上げた。
ちなみに惜しくも第11位だったのは、この後継のC210スカイラインである。こちらも徐々に順位を上げ、トップ10入りは秒読み段階だ。
第3位は初代のフェアレディZ、S30である。今まで人気ランキングではトヨタ2000GTの後塵を拝することが多かった。が、ついにトップ3の一角に食い込んだ。精緻なメカニズムを売りにするZ432だけでなく、SOHCエンジンを積むZ‐Lや240Z、2by2も再評価され、注目するファンが増えてきた。精悍なルックスに魅せられる読者も多い。
トップから3位まで、表彰台を日産車が独占した。これに続く第4位は優美なトヨタ2000GTだ。リトラクタブルヘッドライトや4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションなど、日本初のメカニズムを数多く採用し、デザインも美しい。復活させたいクルマの筆頭にも挙げられている。が、今回は日産勢を抑えられなかった。
第5位は、これまた人気上昇中の510ブルーバードだ。モータースポーツに興味のない人の中にも510ブルーバードを愛する人、あこがれる人が多い。目立たないが、トップ10の常連で、安定した人気を保っている。高く評価されているのは、優れたバランス感覚のデザインと軽やかな走りだ。
3rdS30 FAIRLADY Z[ S30フェアレディZ ]2ndC110 SKYLINE[ C110スカイライン ]1stC10 SKYLINE[ C10スカイライン ]【画像6枚】2年前、4年前のランキングから変わらず王座に君臨するC10 スカイラインなど ついにスカイラインがツートップを形成、このまま突っ走ってしまうのだろうか!?
今回のトップ10の結果を見て最初に思ったこと。それは「これほどスカイライン人気が高かったとは……」だった。ハコスカとケンメリが上位独占したことは、たぶん過去になかったと記憶している。国際的クラシックカー日本代表であるトヨタ2000GTや、北米で圧倒的な人気を誇るS30フェアレディZなどが、ハコスカとケンメリの間に必ず食い込んできたのだが、今回は独占を許してしまった。ケンメリ躍進の理由は……ちょっと分からない。読者の皆さんで思い当たることがある方は、ぜひアンケート用紙のQ14やトークルームにご意見をお寄せいただきたい。
1位から10位のクルマはご覧のとおりだが、それ以下に注目してみたい。で、11位はジャパンである。スカイライン人気恐るべし。2年後のランキングでは、トップ10に3世代のスカイラインが名を連ねるのか!?
本誌ではいすゞ車が安定した人気を保っていて、そのリーダーは常にベレットだったが、今回は117クーペが追い越して12位となった。2014年、2012年の過去2回ともなぜか117クーペは12位だったが、結果として今回はベレットが落ちたことになる。
15位のサバンナRX-3は、本誌Vol.172の表紙車両になったことが影響大と見た。本誌で初めてサバンナAP GTが表紙を飾ったこともあり、読者の反響も大きかった。
さて、2年後(たぶん)はどんな展開になるだろう。ご期待ください。
初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
読者が選ぶ国産旧車人気トップテン2016(全2記事)関連記事: 読者が選ぶ、国産旧車人気トップ10 【1】から続く