キャブを付け替えて楽しむ、存在しない仮想US仕様 サニー バン|1971年式 サニー 1200 バン|チーム カミナリブロス Vol.4

車検の都合上、ワゴン登録をして乗っているオーナー。「サニーのいいところは、飽きないカタチをしていることと、A型エンジンのパーツの入手のしやすさですかね。自分でイジると飽きがこないですし」と、その魅力を語ってくれた。

       
サニーをUSスタイルで楽しむ、意外性のチーム「カミナリブロス」を直撃!

今回は全国にまたがって活動しているチームにスポットライトを当ててみたい。チームの名前は「カミナリブロス」。神奈川、埼玉の関東勢を中心に、静岡、兵庫にまでメンバーが存在。B110系を中心に、FRサニーをアメリカンスタイルで楽しむという前例の少ないパターンを極める、ノリのいい仲間たちだ!


【画像55枚】L型エンジンのヘッドカバーを加工して作ったコダワリの逸品となるバッテリーのタイバーなど

【チーム カミナリブロス Vol.4】【3】から続く

1971年式 サニー 1200 バン

「サニトラに乗ってたんですが、知り合いが手放すというので12年前にこのバンを手に入れました。奥さんも『好きなクルマに乗れば』と、応援してくれてます(笑)」。こう話すオーナーのバンは、エンブレムなどを輸出用に代えた、仮想US仕様だ。また、キャブ交換が趣味らしく、この日もソレックスやミクニTDMRの付け替えを楽しんでいた。



マーシャルのフォグランプを改造した、オーナー自慢のプロジェクターヘッドライト。しかも中央のイカリングがウインカーと連動するギミックもアリなのだ! US仕様を目指している関係で、グリルのエンブレムもサニーのSからダットサンのDに、バンパーレンズも輸出用へと衣替え完了。





時代を感じさせるヨコ長スピードメーターのインパネを、ダッツンコンペステアリング、マーシャルのシフトノブ、ブリッドのセミバケットシート、オートメーターのタコなどで飾る。





ソレックスにウエーバーなど、いくつものキャブを持っていて、その日の気分で交換しているという。今日の気分はダウンドラフトのミクニTDMR。インマニはウエーバーのダンドラ用を使い、TDMRのピッチに変えることで合体させた。「4-1でなく、4-2-1なのでトルクがかせげる」との理由から、まつおかのクーラー車用タコ足をセットする。


【画像55枚】流れるテールになっているテールレンズの光り方など

【5】【6】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2016年11月号 Vol.011(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

チーム カミナリブロス(全6記事)

関連記事: 日本全国旧車仲間探訪

関連記事: サニー

Photo : RYUUSEI WATABE/渡部竜征 Text : AKIO SATO/佐藤明夫

RECOMMENDED

RELATED

RANKING