現役で働く商用車「落花生屋ではありません!」 リフォーム屋で働くプリンス時代のトラック 3

日産製のH20型エンジンは、ノーマルのままで使用。エアクリーナーのケースがC10スカイラインと一緒のパーツなので、赤くペイントして気分を盛り上げている。

68年式 プリンス クリッパー低床



 リフォーム業を営む杉浦さんのプリンスクリッパー。

 メンテナンスに関しては、エンジンが日産商用車の主力機H20型のためパーツには困らないが、ブレーキはマスターシリンダーなどが独自設計なので入手に苦労する。オイルは3000〜4000㎞を交換の目安にしている。

 購入から2年で、実に6万㎞以上(!)走った愛車をいたわるべく、最近軽トラックを入手し、クリッパーで出かける仕事を週に2〜3回に減らしているとのこと。「ドライブ気分でいられるので、クリッパーで仕事するのが楽しくてしょうがないです。売ってほしいと言われたこともありますが、今はクリッパーと一緒に仕事がしたい。ガソリンスタンドの女の子にもウケがいいので(笑)」。

 杉浦さんもクリッパーも、まだまだ現役。働き盛りはこれからも続く。

プリンスクリッパーのヘッドカバー
日産製のH20型エンジン。
ミッションは3代目クリッパー用の5速に交換されており、高速走行も苦にしない軽やかな走りが自慢だ。


プリンスクリッパーのデフ
プリンスの商用車にはノンスリップデフが装備されていて、赤く塗られているのが目印だった。


プリンスクリッパーの運転席
ステアリングのホーンリングにクロームメッキをかけて、ちょっと高級感を演出した運転席回り。


プリンスクリッパーのシート
ボディカラーに合わせてブルー系の生地が張られた純正シート。
仕事用のクルマで、ここまで傷みがないのは奇跡に近い。

プリンスクリッパーのチョークレバー
チョークレバーは運転席の下に。冬場の暖気は10分を目安に行っているとのこと。


プリンスクリッパーのベンチレーター
足元中央にある箱は、ベンチレーションシステム。右側に付いているレバーを踏むことで、外気の導入/遮断ができるのだ。このおかげで、クーラーなしでも夏を過ごせるとか。



SHOP INFORMATION
バラクーダ 飯田さん
日産とプリンス系のパーツ販売でおなじみの「バラクーダ」。その店内はあらゆるパーツや資料であふれている。店長の飯田さん自身も旧車が大好きな方なので、パーツや車両のことでお悩みの方は、ぜひ相談してみては?

バラクーダ

〒340-0808 埼玉県八潮市緑町3-1-20 TEL048-971-8686
営業時間 12:00~20:00定休日 毎週水曜日 http://www.barracuda.jp/


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ノスタルジックヒーロー 2013年2月号(Vol.155)掲載

photo: Akio Hirano/平野 陽

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