スペシャリティらしい快適性を【2】インジェクション化をやり直しF-CON Vpro制御へ|1976年式 日産 ローレル SGX

バッテリーはトランクに移設され、台座や余計な穴は全てスムージング。配線類はなるべく見えないように隠して配置。パワステポンプもペイントして視覚的に排除し、「見せる」エンジンルームを造り上げた

【1976年式 日産 ローレル SGX(C130) Vol.2】

いったんは完成したこのローレルだが、最初に組んだインジェクション・システムの調子が悪く、オーナーは旧車のモダンカスタムを得意とする「ドゥーキーズ」にクルマを持ち込む。

ここで新たにインジェクション化をやり直し、ドゥーキーズの定番メニューであるTWMスロットル、ダイレクトイグニッション、F-CON Vpro制御等の作業を一気に敢行。調子を取り戻したエンジンで安心して踏めるように、ブレーキもドゥーキーズオリジナルの4POTキャリパーへと交換。同時にマスターバックもウィルウッド製へと交換し、強力な制動力を手に入れた。

こうした作業と同時に、このローレルはドゥーキーズが得意とするきれいなエンジンルーム造りも行われた。余計な配線は隠し、空いたままの穴は埋め、スムージングしたうえでエンジンルームのみをペイント。使用するパーツの色味はシルバーとブラックに絞り、パワステポンプまでペイントして「見せる」エンジンルームを造り上げた。

ちょっとしたカスタムカーばりの作業が行われたわけだが、このローレルは走りも一級品だからこそ、こうした美しさの追求が際立つのだともいえる。

【画像27枚】純正然としたコクピット。純正位置にさりげなく配置Defi製タコメーター、S15シルビア用6速に換装されたミッションなどが装備される

スペシャリティらしい快適性を|1976年式 日産 ローレル SGX(3話)

初出:ノスタルジックスピード 2014年3月 Vol.003
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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