スペシャリティらしい快適性を【1】汗臭さのない車種らしい装備をワンオーナー、実走10万kmという上質車で|1976年式 日産 ローレル SGX

フロントスポイラーはC130ローレルの専用品。ズースファスナーで取り付けられている。ホイールはスピードスターのマークⅢ。リアは9Jというサイズを装着

       
【1976年式 日産 ローレル SGX(C130) Vol.1】

昔からワルっぽさが魅力のC130ローレルSGXだが、そのワルさを引き立てる方法にもいろいろある。

このローレルは、イカツつさをむやみにひけらかすのではなく、
その鍛えた心臓とシャレた内装を静かに内に秘めた、本物の不良グルマだ。

いわゆるスペシャリティカーの先駆けであるローレルは、レース参戦などのバックボーンもなく、スカイラインやZと比べると汗臭さのない車種だ。しかしL型6気筒を積んでいる走りのよさと、スカイラインよりも豪華なインテリアが当時の不良をひきつけ、同じプラットフォームを持つケンメリとは、似て非なる人生を歩んできた。

このローレルのオーナーは、若いころ先輩が乗っていたローレルのカッコよさに憧れたのが購入のきっかけだという。ワンオーナー、実走10万kmという上質車にめぐり合い、購入してすぐにエンジンを今まで乗っていたS30ZのL28型改3.1Lに載せ換えた。この載せ替えのタイミングで同時にインジェクション化を施し、純正装備のエアコン、パワステと合わせて快適な平成の不良グルマが完成した。

【画像27枚】オーセンティックな外観とは裏腹にレストモッド系のアップデートをされたC130ローレル。インジェクションチューンされたL28型改3.1Lを搭載

初出:ノスタルジックスピード 2014年3月 Vol.003
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スペシャリティらしい快適性を|1976年式 日産 ローレル SGX(3話)

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TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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