密着連載 柴田自動車の今 第21回|安心と信頼のブランド構築のため冠番組でプロモーション

コウダイ選手

       
2021年1月にタイヤ事業をスタートさせてからというもの、破竹の勢いで知名度を拡大しているシバタイヤ。タイムアタック界隈、ビギナーからエキスパートまでのドリフター、サーキットガチ勢ポルシェオーナー、レアサイズを求める旧車好きなど、あらゆる層を虜にしてきた。その次なる一手とは?

新番組絶好調! シバタイヤに乗る人すべてを幸せにしたいのが代表の夢

 筑波サーキットTC2000においての54秒443というラジアルタイヤ史上最速のタイムを刻んだ「200R」。また世界最高峰のドリフトコンペティションD1GPに挑む「200D」の両雄をイメージリーダーに据えるシバタイヤ。
 日本に誕生した5番目の新興タイヤメーカーとしては、ありえないほどの開発スピードで頂点のモータースポーツにおいて実績を残し、その名を轟かせている。
 さらに革新的なのは、これらの勝利を獲得したタイヤはスペコン(ワンオフで作られたコンパウンド)ではなく、一般ユーザーがごく普通に入手できるタイヤという点。これがリーズナブルで買えるというのだから、革命と言わずして何と言おう。
 初見で履いてみる動機付けには十分すぎる理由であり、勝利の報のたびに注文が殺到するというルーティンが生まれている。
 というわけで、コンパウンド開発がひとまずの目標に達したことから、シバタイヤのさらなる知名度向上のための柴田自動車・柴田達寛代表の動きが活発だ。
 そのプロモーション策のひとつが「地上波進出」だ。といっても番組スポンサーの立場からCMを出稿するのではなく、柴田代表がキャスターとして「冠番組」に出演するという仰天の発想だ。
 それが同社の地元、岐阜放送で毎週木曜よる11時55分からオンエア中の「しばちゃんとクルマ」という番組だ。
 柴田代表のフランクな愛称=しばちゃんが番組名となっていることからも分かるように、番組の骨子はクルマアソビやチューニングの楽しさを、柴田代表みずからが語るトークバラエティとなっている。
 そこには「売らんがな」を前面に出したタイヤに関しての説明や、柴田自動車の業務内容の紹介など、「案件」的な香りなど一切ないのだ。

ぎふチャンまつり

>>5月4日に行われた、岐阜放送のイベント「ぎふチャンまつり」では、D1GPのメインMCでありハチマルミーティングのMCでもおなじみ、鈴木 学さんを交え、シバタレーシングチームの皆さんと軽妙なトークショーが開催された。

ニューマシン

>>ぎふチャンまつりのオープニングで披露されたD1GP2024のニューマシン。昨シーズンからエアロも一新するなど、かなり押したスケジュールの中での製作だったが、その成果を多くの地元のギャラリーが歓迎してくれた。

しばちゃんとクルマ

>>究極のクルマ趣味をお茶の間にお届けする台本ナシのアドリブトーク番組「しばちゃんとクルマ」。D1GPやAttackなど一般視聴者から見ればマニアックなコンテンツをやさしい言葉とリアクションで楽しく紹介。オンエア後の反響もすさまじく、柴田代表が岐阜の街を歩けば「しばちゃん、いつもテレビ見てます」と声を掛けられることが激増中。放送終了後はTVerで配信! ぎふチャン公式YouTube チャンネルでもテレビ収録内容ほぼノーカット配信中!左からしばちゃん(シバタレーシングチーム・オーナー柴田達寛)、一人飛んで(毎回ゲストが登場)、シバタレーシングドライバーの蕎麦切広大、ゆりちゃんモータースの3名。


しばちゃん表彰

>>十数万社の整備工場の中から選ばれし柴田自動車がDX(デジタルトランスフォーメーション)賞を受賞。モータースポーツでの受賞だけではない。全国の整備業者の中でもっともデジタル領域で業務改善を行った企業に贈られる賞も受賞。人材確保や製品・企業プロモーションにブログを最大限活用している柴田代表ならではの受賞だ(左は日刊自動車新聞社の花井真紀子代表)。


タイヤメーカーの代理戦争でもあるD1GPの熾烈さ

 2024シーズンはD1GP国内戦とタイラウンドを戦うシバタレーシングチーム。2023年を境にタイヤサポートも急増し、存在感を増しているシバタイヤ。バリノタイヤを交えた「赤組」連合と、TOYO TIRESがサポートする「青組」との対決もD1GPの見どころだ。
 開幕プレビュー戦であるラウンドゼロでインフィニティのラストランを終え、日産車+柴田自動車というレースパッケージとしても有終の美を締めくくった。そして5月11日、GR86の2台体制となる初陣の奥伊吹戦がいよいよ開幕となった。
 序盤の単走では、優勝こそ中村直幹選手(バリノタイヤ)に譲ったものの、2位に村上 満選手、4位に松井有紀夫選手、9位にコウダイ選手が入るなど、終わってみればベスト16の半数にあたる8選手がシバタイヤで追走に進出した。
 コウダイ選手は、同じくニューマシンを投入した松山北斗選手(GRカローラ)との対決。力走するも僅差でベスト8進出を逃す。日比野哲也選手は同門の松井選手との対戦で勝ち上がり、ベスト4へ進むも中村選手の勢いは止められず敗退。
 その中村選手に挑んだのが齋藤太悟選手。見事シバタイヤとして準優勝を決めた。
 デュアルファイナルの翌第2戦は、打って変わってのウエット。各選手が攻めあぐねる中、頭角を現してきたのがTOYO TIRESの田野結希選手。そう、かつての柴田自動車社員でありコウダイ選手とともにワークスドライバーとして走っていた選手だ。単走2位が田野選手、3位にコウダイ選手が並んでいる単走ランキングは、古くからのシバタレーシングチームのファンなら落涙モノだ。しかし準決勝で両選手の対決が見られるかと思いきやコウダイ選手がベスト4進出を阻まれ実現ならず。チームメイトの日比野選手は進撃を続け、齋藤選手のマシントラブルもありD1パイロットとして自身11年ぶりの優勝となった。
 この勝利の原動力には、昨季最終戦のお台場ラウンドでの低気温+ウエットという悪コンディションで、シリーズチャンピオンが目前にありながらこぼれ落ちてしまった柴田代表の悔しさがある。
 もっともグリップを発揮できる温度領域までの到達性を向上させ、かつ浅溝(R31型)、深溝(R23型)それぞれに最適化させたコンパウンドの配合を極め、1本でオールラウンドに対応できるレーシングタイヤ(200D)を開発していたのだ。翌シーズンをにらみ周到に開発を進めていたこれらの策がシバタイヤ勢1‐2フィニッシュという快挙につながったのだ。

青チーム赤チーム

>>D1GP Rd.2では日比野選手が優勝し幸先良いスタート。ウェットも強いを実証。ベスト8では「青組」横井昌志選手を下したのち、準決勝~決勝ではシバタイヤの同門対決だった日比野選手。ベテランの貫禄で運も味方し見事優勝。第2戦終了時点でわずか1ポイント差で1位齋藤太悟選手を追う位置につけている。

新唯

>>2024シーズンもシバタイヤガールズを務める新唯(あらたゆい)さん。バラエティ番組でも活躍中だ。インスタは@arata_yuiをフォローしよう。

コウダイのドリフト

>>コウダイ選手は、次世代のD1を担う若手ユニット「ドリフトミレニアムファイブ」にも加入。マシンだけでなく本人のビジュアルもアピールしながらファン層の拡大も図り、ドリフト界になくてはならない存在へと育った。

デザイナーの少年

>>レーシングマシンのリバリーは東京オートサロン2024で公募したデザインをアレンジしたもの。採用されたこの少年も、実車で走る姿を見て鳥肌が立ったはずだ。ぜひファンとして追い続けてほしい。

高密着ホイールも専用開発

>>シバタイヤのビード形状にジャストフィットの高密着ホイールも専用開発。新コンパウンド以外の「秘密兵器」がシバホイールのリム形状のブラッシュアップだ。1000ps級のD1マシンでは、フルパワーを駆動輪に掛けた際に大きくズレてしまい、伝達力のロスにつながる。シバタイヤのビード形状にもっともフィットする形状とし、速水マシンツールが取り扱うビードリキッドでさらに圧着するのだ。


シバタイヤは既存のタイヤメーカーには無い、旧車、ハチマル車でも履くことのできるサイズのタイヤが揃っています。
以下の「SHIBATIRE Online Shop」ではサイズの確認が可能ですので、ぜひ自身の旧車、ハチマル車に適切なサイズを探してみてください。サイズが見つかったら、そのまま購入も可能です。

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text : Kiyoshi Hatazawa/畑澤清志 photo : Makoto Inoue/井上 誠 cooperation : 柴田自動車株式会社 シバタイヤ事業部 https://shibatire.com/

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